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1部   生涯学習社会の課題と展望-進む多様化と高度化-
第2章   いま生涯学習は
第1節   だれがどこで何を学んでいるのか
8   学習に要する費用はどうなっているか-学習活動の内容により、負担意識に差異



(1) 学習内容と費用負担

成人一般の学習についての学習者側の負担については、趣味、スポーツ、職業領域では費用を掛けるものの、家庭や社会領域では費用を掛けない傾向がある。

例えば、先のnhkの調査による学習領域ごとの1年間の経費の支出状況では、調査区分上、最も高額となる5万円以上の費用を掛けている人の比率が「趣味」、「スポーツ」、「職業」の各学習領域では、それぞれ27.2%、32.4%、30.5%に上っている(1-2-22 )。また、今後の関心で見ても多くの人が現状より安い経費で学習したいとは考えているものの、「職業」ではなお19.8%が5万円以上を支出することを考えているなど、比較的高額の負担を考えている。

1-2-22 学習領域別に見た費用負担額

一方、お金を掛けず学習しているということで0円の区分を見ると、現状では、「社会」の領域のうち50.7%を占め、他の領域に比べ極めて高い比率を示しており(1-2-22 )、今後の希望でもなお0円で実施したいという人が30.8%となっている。

この調査において「社会」の領域に具体的に含まれるものとしては、高齢化、環境、社会保障等の問題が挙げられている。これらの学習がテレビや新聞といったほとんど新たな経費を要しない手段でなく、学級・講座といった形によって行われる必要があるとした場合、こうした意識は、学習への取組状況を作る上での妨げとなることが予想される。

一方、文部省調査によれば、体系的・継続的に学習を行っている人々が1年間に掛けた授業料・参加費等については、学習に掛ける年間費用が少ない学習方法として、グループ・サークル、自治体の講座、大学等の公開講座が挙げられる。一方、大学院や大学の正規の学生、専修学校等では、授業料・参加費のほか、教材費やその他の経費を合わせると平均で年間100万円程度の負担になっている(1-2-23 )。


(2) 経費の負担者と負担感

これらの経費は、基本的に本人や配偶者の所得、あるいは貯蓄で賄われており、勤務先の支援や奨学金等の比率は少ない(1-2-24 )。

また、大学院・大学では負担が重いと感じている人が半数を超え、専修学校等でも4割強存在する。なお、このうち勤務先からの支援のある人については、負担が重いと考える割合は減少する(1-2-25 )。

1-2-23 学習方法別に見た費用負担額


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