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2部   文教施策の動向と展開
第11章   情報化の進展と教育・学術・文化・スポーツ
第2節   マルチメディア時代における情報化への取組
2   情報技術者の養成と高等教育への利用


情報化の進展の中で高等教育が果たすべき役割は、第一に、情報化社会を支える高度の情報技術者・研究者の養成である。一時期指摘されたソフトウェア技術者の人材不足は緩和されたものの、システム全体の統括や基本設計を担当するような高度の専門情報技術者は依然不足している。今後のマルチメディア社会の到来に備えるためにも、上級技術者の養成、情報処理教育の質的充実を積極的に進めていくことが必要である。特に、情報通信関係の分野は、技術革新が激しいことから、リフレッシュ教育に対するニーズが高く、大学院等における現職技術者の受入れを推進することが重要となっている。

また、現代社会では、あらゆる職業において情報活用能力が要求されるようになってきていることから、すべての学生が情報を処理・活用できる能力を身に付けることを目指して、一般情報処理教育の充実を図っている。さらに、マルチメディアの活用は、双方向の交流を可能にし、大学間交流や国際交流を促進するとともに、教育内容・方法の革新や高度化に資するものであり、その積極的な利用が期待されている。


(1) 大学・高等専門学校等の整備

今後必要とされる、高度で専門的知識を有する技術者や研究者を育成するためには、大学院の整備が必要である。平成7年度においては、奈良女子大学大学院理学研究科情報科学専攻など三つの情報関係の専攻を設置した。また、リフレッシュ教育等の社会人の再教育に関しても、特に情報分野では需要が大きく、先端科学技術大学院大学(北陸・奈良)、電気通信大学情報システム学研究科などで、積極的な受入れを行っている。

また、大学の学部についても、平成7年度には、13学部15学科の新設・改組など情報関連の学科の整備に積極的に取り組んでいる(2-11-3 )。

さらに、高等専門学校についても、教育研究情報の迅速な流通と、情報化社会を担う人材養成の環境を整備するという観点から、平成7年度中に、すべての国立高等専門学校に校内lanを整備することとしている( 大学の学内lanについては3(1)参照 )。

大学での授業風景(筑波大学)

2-11-3 大学等の情報専門学科数等の推移


(2) カリキュラムの開発及び教員の資質能力の向上

文部省では、平成6年度までに、情報システム学、一般情報処理教育、短期高等教育における情報処理教育についてそれぞれ標準カリキュラム開発の調査研究を進めてきたが、7年度においては、工学系学部の専門基礎としての情報処理教育における標準カリキュラムの調査研究を実施することとしている。

また、一般情報処理教育の担当教員を対象とした情報処理教育研究集会や高等専門学校の教員を対象とした講習会を開催するとともに、内地研究員の派遣(平成4年度より、民間企業への派遣も可能)を行うなど、教員の資質向上に努めている。


(3) 高等教育へのマルチメディアの利用

高等教育へのマルチメディアの利用に関しては、

1) 放送教育開発センターにおけるテレビ、ラジオ等多様なメディアを利用して行う大学教育の方法・内容に関する研究開発、
2) 放送大学におけるテレビ、ラジオ等の情報手段を利用した教育研究活動、

などが行われている。

また、各大学においても、マルチメディアを利用した新しい高等教育システムなど教育内容・方法の改善の一環として、衛星通信を利用したリフレッシュ教育の実験、メディア利用による教育の改善に積極的に取り組んでいる。

今後は、これらの取組を積極的に支援していくため、仮想大学(ヴァーチャルユニバーシティ)と言われるようなマルチメディアを活用した新しい高等教育システムなど、高等教育への有効利用について研究開発を進める必要がある。このため、放送教育開発センターにおける研究開発を進めるとともに放送大学の教育研究活動を一層充実するための組織体制の整備に努めている。


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