ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
2部   文教施策の動向と展開
第9章   新しい文化立国を目指して
第5節   著作権の適切な保護の促進
3   国際的な動きと国際協力



(1) 著作権制度の国際的調和

著作権は、その保護の対象が国境を越えて流通するものである。したがって、多くの国が条約を結んで著作物等を国際的に保護しており、我が国もベルヌ条約、実演家等保護条約などの主要な条約のすべてを締結している。

しかし、国際的な著作権保護の促進のためには、保護の枠組みの拡大及び保護内容の充実が求められており、次のような対応が図られている。

GATT・ウルグァイ・ラウンド交渉によって作成された世界貿易機関を設立するマラケシュ協定(WTO協定)には、知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS協定)が附属書として添付されている。我が国は、平成6年12月に、WTO協定締結に伴う所要の著作権法等の改正を行うとともに、同協定の受諾を行った。

また、世界知的所有権機関(WIPO)においては、現在、著作権並びに実演家及びレコード製作者の権利の保護に関する国際文書を作成するための検討が進められており、国際的に適切な著作権保護が図られるよう我が国としても積極的に対応している。


(2) 著作権に関する我が国の協力

著作権の国際的保護の確立という大きな課題を達成するため、文化庁では、アジア地域における著作権制度の整備・普及を目的とする「アジア地域著作権制度普及促進事業」を平成5年度から行っている。同事業は、国際協力の推進の観点から、wipoに対し毎年継続的に資金を拠出し、セミナー等の開催、専門家の派遣などに協力するものである。

TRIPS協定

TRIPS(Trade-Related Aspects of Intellectual Property Rights)協定は、知的所有権の有効かつ十分な保護を促進することを目的として、著作権、特許権、商標権、地理的表示等の知的所有権に係る保護の基準や権利の行使手続などを規定している。同協定の著作権関係部分では、著作権の国際的保護に関する基本条約であるべルヌ条約に基づく著作権の保護が義務付けられるとともに、コンピュータ・プログラムの保護及びレコード・レンタル(貸与権)等に関する新しいルールが規定されている。

TRIPS協定により、我が国の著作物等が保護を受ける国の範囲が、ベルヌ条約など既存の条約による範囲より拡大される意義は大きい。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ