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2部   文教施策の動向と展開
第3章   初等中等教育のより一層の充実のために
第8節   より良い教科書のために
2   教科書検定制度の充実



(1) 教科書検定の趣旨

教育の機会均等を実質的に保障し、全国的な教育水準の維持向上を図るため、学校教育法により、小・中・高等学校及び特殊教育諸学校においては、文部大臣の検定を経た教科書又は文部省が著作の名義を有する教科書を使用しなければならないことになっている。

教科書検定制度は、教科書の著作・編集を民間の発行者に委ねることにより、著作者の創意工夫に期待するとともに、文部大臣が検定を行うことにより、客観的かつ公正であって、適切な教育的配慮がなされた教科書を確保することをねらいとしているものである。教科書の検定は、教科用図書検定基準に基づき、教科用図書検定調査審議会の審議を経て、公正かつ慎重に行われている。

なお、教科書検定については、憲法に違反するという意見が一部にあるが、最高裁判所において合憲、適法であるとの結論が出されている。


(2) 教科書検定の実施と検定結果の公開

現在の教科書検定制度は、臨時教育審議会答申を受けて、検定の手続と基準の大幅な簡素化・重点化等を行うことにより、簡明で分かりやすい制度の実現を目指すとともに、教科用図書検定調査審議会の役割と責任を重視したより公正で適切な審査が行われるようにしたものである(2-3-2 )。この制度は、平成2年度以降、現行学習指導要領に基づいて編集される教科書の検定から順次適用されており、6年度には小学校用教科書と高等学校用教科書(主として高学年用)について検定を実施した。

また、平成3年度からは、国民の教科書に対する関心にこたえ、教科書検定への理解を一層深めるため、教科書の検定に申請された図書を検定審査終了後公開している。7年度も、6年度と同様、全国6か所で公開を実施するとともに、検定についての理解を深めるため、検定制度の意義や運用等についての普及用パンフレットを作成し、配布した。

2-3-2 検定手続のフローチャート


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