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2部   文教施策の動向と展開
第3章   初等中等教育のより一層の充実のために
第6節   障害に配慮した教育
2   新たな課題に対応した特殊教育の充実



(1) 病気療養児の教育の充実

病気のため病院等に入院しているいわゆる病気療養児の教育については、病院等に併設し又は隣接する病弱養護学校及び小・中学校の病弱・身体虚弱特殊学級において行われている。近年における病気の種類の変化や医学等の進歩に伴う治療法の変化により、入院期間が短期化したり、入退院を繰り返すなどの傾向が見られ、これに対応した教育の改善が求められている。このため、平成5年度から「病気療養児の教育に関する調査研究協力者会議」を開催して検討を行ってきたが、6年12月にその報告がまとめられた。これを受け、

1) 入院中の病気療養児の実態の把握、
2) 適切な教育措置の確保、
3) 教職員の専門性の向上など、

病気療養児の教育の改善・充実について、各都道府県教育委員会教育長あてに通知を行った。

病室での学習-教室の様子が映し出されるテレビを活用して(山口県立豊浦養護学校)


(2) 学習障害児等への指導

学習障害 【用語解説】については、平成4年度から調査研究協力者会議を開催して検討を行ってきた結果、7年3月に、学習障害の定義や該当児童生徒の実態把握の方法及び指導の基本的な在り方について取りまとめた中間報告を行った。文部省では、これを受け、学習障害及びこれに類似する学習上の困難を有する児童生徒に対する指導に関し、新たに学習障害児等担当指導主事講習会を開催するとともに、小・中学校の通常の学級を担当する教員を対象とし、学習障害児等理解啓発リーフレットの作成を開始した。


(3) 盲・聾・養護学校高等部における職業教育の充実

近年における社会情勢や雇用環境の変化、生徒の実態の多様化等に対応した職業教育を推進するため、平成6年度から、盲・聾・養護学校の高等部の職業教育や職業学科の在り方、職業自立のための方策等について調査研究を行っている。


(4) 通級による指導の充実

通級による指導とは、言語障害、情緒障害、弱視、難聴等の比較的軽度の障害のある児童生徒が、各教科の大部分は小・中学校の通常の学級で受け、障害に応じた特別の指導を特別の指導の場(通級指導教室)で受けるものである。これについては、新しい特殊教育の一形態として、平成5年度から制度的に実施しており、第6次義務教育諸学校教職員配置改善計画に基づき、必要な教員定数を配置している。


<学習障害(Learning Disabilities)>

学習障害とは、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、などの特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す様々な障害を指すものである。その背景として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、学習障害の状態は学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともある。学習障害は、他の障害や行動上の諸問題とともに生ずることもあるが、他の障害などから二次的に生ずる学習上の困難はこれに含まれない。


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