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2部   文教施策の動向と展開
第3章   初等中等教育のより一層の充実のために
第4節   体育と健康教育
1   学校における体育・スポーツの充実のために



(1) 教育内容の充実

現行学習指導要領では、体育・保健体育に関しては、小・中・高等学校を通じて生涯体育・スポーツと体力の向上を重視する観点から、内容等の改善を図り、児童生徒が自ら進んで運動に親しむ態度や能力を身に付けるとともに、自発的・自主的に運動を実践できることを目指している。

中学校及び高等学校では、生涯体育・スポーツの基礎を培う観点から選択履修の幅を拡大し、個に応じた指導の充実を図っている。また、「我が国の文化と伝統を尊重する態度の育成を重視する」観点から「格技」を「武道」に名称変更するとともに、武道及びダンスを男女とも履修できるようにするなどの改善を図った。

また、現行学習指導要領の実施に伴い、その趣旨に沿った学習指導の展開のための指導書・指導資料の作成、教育課程運営改善講座の開催のほか、各種研究指定校の指定等を行っている。


(2) 指導者の資質向上

学校教育の直接の担い手である教員の指導力の向上を図るため、文部省では、学校体育実技指導者講習会、スキー指導者講習会など各種の講習会を開催するとともに、学校体育指導ビデオ等の資料を作成している。さらに、都道府県が行う武道指導者養成事業、学校体育実技指導協力者派遣事業などに対する補助を行っている。

また、人材活用の面では、教育職員免許法の一部改正により、特別免許状制度及び特別非常勤講師制度が創設され、学校体育における社会人の活用が可能となっている。


(3) 運動部活動の充実

運動部活動は、生徒の心身の健全な発達、生涯にわたるスポーツ活動の基礎づくりなど教育的な意義が極めて大きいものである。このため、運動部活動研究推進校を指定し運動部活動の在り方についての実践的研究を行うほか、指導力の向上や指導者不足への対応のため都道府県が行う運動部活動指導者派遣事業及び指導者研修事業への補助を行うなど、その充実に努めている。


(4) 調査研究の実施

子どもが、自己の心身の発育・発達の状況に応じてそれにふさわしいスポーツを経験することは、心身の健全な発育や体力の向上を促進するだけでなく、生涯スポーツの基盤づくりや競技力の向上の観点からも極めて重要である。しかしながら、子どもを対象としたスポーツ活動では、一部で子どもの発育・発達の程度を無視して高い技能や体力を求めて練習や試合が行われ、弊害が発生している例が指摘されている現状もある。

このため、文部省では、小学生の心身の発育・発達段階にふさわしいスポーツ活動の在り方について総合的に検討するため調査研究協力者会議を開催し、小学校における運動部活動の実態、小学生のスポーツ活動の指導者の実態と指導状況などについて調査を行い、平成7年3月にその報告を取りまとめ、関係機関に配布した。

この報告書では、小学校期は、多様なスポーツを経験させることが大切であり、子どもの心身の発育・発達特性を踏まえた科学的トレーニングを重視し、スポーツの特性に触れさせ楽しさや喜びを味わわせることが大切であることなどが提言されている。

文部省では、引き続き、中学生・高校生のスポーツ活動の在り方について総合的に検討するため、平成7年度から調査研究を行うこととしている。


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