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2部   文教施策の動向と展開
第3章   初等中等教育のより一層の充実のために
第2節   高等学校教育の改革
3   職業教育の活性化



(1) 職業教育の現状

高等学校の職業教育は、産業界各分野で必要な知識技術を修得させ、有為な職業人の育成の面で重要な役割を果たしている。専門高校(従来の「職業高校」。(2)で詳しく説明。)の生徒数は、社会の高学歴化に伴う普通科志向や産業構造の変化等により漸減の傾向にあり、平成7年度では、約112万人である。また、高等学校の生徒数全体に占める割合は、昭和40年代半ばまでは約40%であったが、平成7年度には、約24%となっている。

平成6年度から実施されている学習指導要領においては、産業社会の変化に適切に対応するため、情報関連科目の充実や問題解決能力の育成に資する「課題研究」の新設等、各教科・科目の内容の改善を図った。


(2) 職業教育の活性化へ向けて

文部省では、職業教育の一層の活性化を図るため、平成6年4月から、「職業教育の活性化方策に関する調査研究会議」において検討を行ってきたが、7年3月に「スペシャリストへの道」と題する最終報告書をとりまとめた。主な内容は下記のとおりである。

1) 職業教育はすべての人にとって必要な教育であること、また、職業高校においては「将来のスペシャリスト」として必要とされる「専門性」の基礎・基本を重点的に教育し、生徒はここで学んだことを基礎に、卒業後も生涯にわたり、職業能力の向上に努めることが重要になっている。このため、従来の「職業高校」という呼称を「専門高校」と改め、職業教育及び専門高校のこれからの在り方を明確に打ち出した。
2) 職業教育は、すべての人にとって必要な教育であることから、小学校、中学校、普通高校においても、職業観・勤労観を育成する教育を充実する。
3) 専門高校及び専攻科において、産業界、大学等から専門家を招聘し、非常勤講師として最新かつ高度な知識・技術を直接教授してもらう機会を拡充する。
4) 大学入試において、推薦入学の拡大や大学の判断により特別選抜を行うことができるようにすることにより、専門高校卒業生が専門高校で学んだ知識・技術を継続して学習できる道を拡充する。

(3) 施設・設備の基準の改訂

文部省では、産業教育振興法に基づき、昭和27年から高等学校における実験実習用施設・設備の整備充実を図っている。産業社会の技術革新、現行学習指導要領の実施、総合学科の創設等に伴い、基準施設・設備の内容の高度化、カリキュラムの変化に対応した柔軟な基準の構成方法等について昭和51年以来18年ぶりに見直しが行われ、平成6年6月に、理科教育及び産業教育審議会の答申を受け、産業教育振興法施行令等の改正を行った。


(4) 全国産業教育フェア

高等学校における産業教育の一層の振興を図るため、平成3年度から「全国産業教育フェア」を開催している。これは、専門高校の生徒の研究発表、作品展示、実演等を行い、専門高校の魅力を紹介するものである。7年度は11月に和歌山県で開催することとしている。このような活動を通じ、多くの人々に産業教育に対する理解を一層深めることが期待される。

第4回全国産業教育フェア(京都)衛生看護科の生徒による血圧の測定


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