ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
1部   新しい大学像を求めて-進む高等教育の改革-
第4章   大学改革を更に進めるために
第1節   多様化する学生にどう対応するか(新しい大学像の構築)
4   学生サービス機能の強化


大学改革は何よりもまず、学生の教育の充実のために行われるものであり、大学改革に当たっては、大学の教育機能全般について、学生の視点に立った見直しと改善が必要である。特に、今後更に多様化する学生を受け入れ、適切な教育を行っていくためには、各大学において一人一人の学生のニーズに対応したきめ細かなサービス機能の充実を図ることが強く求められている。


(1) ガイダンス・システムの整備

能力・適性、興味・関心ともに多様な学生が入学してくる現在の大学においては、学生に対して教育指導や学生生活、進路など多方面にわたって適切な指導・援助を行うことが、教育機関として重要な任務となっている。

個々の学生が抱える悩みや問題は多様化・複雑化しており、こうした様々な悩みや問題を持つ学生に対する相談活動は今後ますます重要となっていく。また、カリキュラム改革も、学生に対する適切な修学上指導が同時になされなければ、その成果は十分には期待し得ない。今後各大学において、こうした面を含めた総合的なガイダンス・システムを計画的に整備・充実していくことが必要である。

また、大学教育の成果を評価する上で、正課の授業等以外に、総合的なものの見方や生き方を学んでいく上で重要な役割を果たす課外活動など学生生活全般にわたる諸活動の意義とこれに対する教育機関としての関与等の在り方について、検討することも今後の課題であろう。


(2) 就職指導の充実と社会への働きかけ

高等教育の普及と学問の高度化・学際化及び社会や経済情勢の変化に対応して、総合的な新たな学部・学科が増加し、学生の専攻間の流動性も高まるなど、学生が大学で身に付ける内容もますます多様化することから、学生に対して入学後の早い段階から継続的にキャリア・ガイダンスを行うなど、きめ細かい就職指導を行い、大学の教育内容を適切な職業選択に結び付けることができるようにすることが極めて重要となっている。

また、大学教育の中で、各大学が学生にどのような付加価値を与え、どのような人材を養成していくのかを明確にした上で、これに対する適切な評価が行われるよう、企業等をはじめ社会に対して積極的に働きかけていくことも重要である。特に、大学院学生については、大学院を修了したことが企業等において必ずしも高く評価されておらず、修士号や博士号取得者を企業等が受け入れるに当たって、給与や昇進等の処遇面で十分な配慮がなされていないとの指摘もある。今後、大学院においては、社会が求めている人材を育成し得る魅力あるプログラムを提供するよう一層の努力を払うとともに、官公庁や企業等においては、教育の成果に見合った適切な処遇の改善を図ることが期待される。


(3) 経済的支援の充実

我が国の将来を担う意欲ある若者が家庭の経済状態に左右されることなく安心して進学できるよう、経済的支援を一層充実することも重要である。近年、授業料やその他の学生納付金を含む学生生活費は消費者物価指数の伸びを上回る上昇を続けており、その負担の軽減を図ることは、教育の機会均等を保障する上で大きな課題である。大学が能力に応じてすべての者に開かれたものとなるためには、日本育英会による育英奨学事業等の拡充とともに、各大学、民間育英奨学団体等における支援の一層の充実が望まれる。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ