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2編 文教施策の動向と展開
第8章 文化の振興
第4節 地域における文化の振興
2 地域における文化活動の展開



(1) 国民文化祭

近年,急速に高まっている国民の文化活動への参加意欲にこたえるとともに,新しい芸術文化創造を促すため,文化庁では,昭和61年度から新しい形の国民の文化の祭典として国民文化祭を開催している。これは,全国各地で国民―般が行っている各種の文化活動を全国的な規模で競演,交流,発表することにより,広く文化活動への参加の機運を高め,新しい芸術文化の創造を促すことをねらいとしている。

国民文化祭の事業は,主催者(文化庁,開催都道府県等)の実施する主催事業(総合フェスティバル,シンポジウム,分野別フェスティバル)と地方公共団体,文化団体等の実施する協賛事業の二つから成っている。これまでに,第1回の東京都を皮切りに,熊本県,兵庫県,埼玉県,愛媛県,千葉県と開催し,平成4年度は,第7回を石川県で開催する (表2-8-2)

2-8-2  第7回国民文化祭の概要


国民文化祭は,国民の文化の祭典として,また,地域文化の全国に向けての発信の場として充実定着しつつあると言える。


(2) 全国高等学校総合文化祭

全国高等学校総合文化祭は,高等学校における芸術文化の振興に資することを目的とした高校生の文化活動の全国的な発表の場であり,昭和52年以降,各都道府県持ち回りで開催されている。

この文化祭は,回を重ねるごとに充実が図られ,種目数,参加校数は大きく増加している。平成4年度には,8月に文化庁,沖縄県教育委員会等の共催により沖縄県で第16回大会を開催した。また,平成2年度から,高等学校生徒の行っている文化活動の―層の奨励を図り,その成果を広く―般に公開するため,全国高等学校総合文化祭で選ばれた優秀校による全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演を,文化庁及び全国高等学校文化連盟等の共催により,国立劇場で開催している。平成4年度も国立劇場で第3回目を開催した。


(3) 地域文化振興事業の推進

地域からの全国への文化情報の発信の拠点として,広域活動圏の核となる文化拠点を創生ずるための高水準の音楽,演劇,舞踊等の芸術文化活動を行う地域の芸術文化団体等の定着と育成等を図る「新文化拠点推進事業」を,平成4年度より開始した。

また,地域における特色ある文化活動の展開及び文化のまちづくりを促進するため,富山県利賀村の「世界演劇祭」や大分県民オペラなど,特定地域において文化団体等が継続的に行う音楽,演劇,舞踊,伝統芸能,メディアアート等の地域文化振興のモデルとなる個性豊かな文化活動の水準向上,活性化を促し,その定着化を図るため,「地域文化振興特別推進事業」を,当該地方公共団体等と協力して,平成2年度から実施している。

今後は,この事業の成果及び手法を全国各地に提供することにより,地域に根ざした新たな個性豊かな文化活動が振興されることが期待される。


(4) 公立文化施設の整備等

公立文化施設は,地域文化振興の拠点として,地域住民に対し,音楽,演劇等芸術文化の鑑賞の機会及び発表活動を行う場を提供するなど,国民の文化的生活の充実向上を図る上で重要な役割を担っている。

特に近年においては,ますますその設置要求に対する住民のニーズは高まっている。

文化庁では,このようなニーズにこたえるため,音楽ホールや劇場,展示場などの機能を有する文化施設の整備,充実を図るため,昭和42年度から公立文化会館の施設整備に対して補助しており,平成3年度末までに319館の整備を行った。

また,よりレベルの高い舞台芸術に接したいという国民の要望にこたえるため,平成4年度からは,コンサート専用ホールや,演劇専用の劇場など,音響,舞台設備等において優れた機能を備えたジャンル別専用ホールの設置に対する補助を開始した。

さらに,平成4年度からは,公立文化会館職員の資質向上を図るため,アートマネージメント担当者養成事業を行い,公立文化施設の円滑な運営に資するとともに,地域の文化活動を側面から支援できるような体制づくりを行うこととしている。


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