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2編 文教施策の動向と展開
第6章 学術研究の振興
第6節 重要基礎研究の推進
6 地震予知,火山噴火予知研究


我が国は世界でも有数の地震,火山国であり,歴史上何度も地震や噴火による甚大な災害を受けてきた。最近では,雲仙岳の噴火が,大きな被害をもたらし,社会的な不安を引き起こしている。こうした災害の防止,軽減を図ることは極めて重要であり,このために地震や火山の噴火を事前に予知することは大きな社会的要請ともなっている。このため,我が国の地震,火山噴火予知研究は,測地学審議会が文部大臣及び関係大臣に建議する地震予知計画及び火山噴火予知計画等に基づき,大学や気象庁などの関係機関がそれぞれの機能と特色を生かしながら総合的,計画的に推進されている。

大学では,6国立大学(北大,東北大,東大,名大,京大,九大)の各理学部及び東大,地震研究所,京大,防災研究所を中心に地震予知,火山噴火予知研究のそれぞれについて,これまでに得られた多種多様な観測データを基に前兆現象の的確な把握と予知手法,理論の構築に積極的に取り組んでいる。


(1) 地震予知研究

地震予知研究については,現在,昭和63年7月に建議された第6次地震予知計画(平成元年度〜5年度)等に基づき,微小地震観測や人工衛星を利用したGPS(汎地球測位システム)等の新技術を用いた地殻変動観測など多種多様な手法により観測研究を行っている。また,比較的規模が小さくても大きな被害が予測される内陸地震についても,東北日本,西南日本,相模湾周辺地域において,集中的に観測研究を行うとともに,首都圏においても新技術を用いた観測研究や活断層の調査研究を行っている。


(2) 火山噴火予知研究

火山噴火予知研究については,現在,昭和63年7月に建議された第4次火山噴火予知計画(平成元年度〜5年度)等に基づき,桜島等活動が活発な火山を中心に,火山性地震,地磁気,火山ガス観測等の各種手法に基づく観測研究を行っている。また,約200年ぶりに噴火した雲仙岳については,九州大学理学部附属島原地震火山観測所を中心として関係各大学等の連携,協力により集中的に観測研究を実施している。


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