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2編 文教施策の動向と展開
第6章 学術研究の振興
第3節 若手研究者の養成,確保
2 若手研究者の養成,確保のための施策


優れた若手研究者の養成,確保のためには,研究能力が急速に高まる時期に適切に研究の場を与え,実際の研究活動を通じて真に優れた研究者を見出し,育成することが極めて大切である。

このため,文部省では,大学院の質,量両面にわたる整備充実を図るとともに,我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者を養成,確保するため,昭和60年度がら本格的なフエローシップ制度である特別研究貝制度を日本学術振興会の事業として発足させ,年々その充実を図ってきている。この制度は,大学院博士課程修了者等及び大学院博士課程在学者を対象として,自由な立場で主体的に研究課題,研究の場を選びながら,―定期間研究に専念する機会を与えるものであり,この間,研究奨励金が支給されるとともに研究費(科学研究費補助金)が交付されている。この制度は,創設以来採用人数の増員や申請資格の拡大,処遇の改善が図られ,平成4年度には総採用者数で1,300人に達している(2-6-4 ,5)

2-6-4  特別研究員制度の概要

2-6-5  特別研究員の予算額,採用者数及び研究奨励金額の推穆

大学院博士課程修了者等を対象とする特別研究員(PD)については,出身研究室以外の研究室において研究に従事する者が約4割に達するなど,大学等における研究者の流動性を促進する観点からも重要な役割を果たしている。

また,発想が柔軟で適応力の高い若手研究者がその成熟過程において異なった発想,経験を有する外国人研究者と日常的な研究活動等を通じて接触し,学問的刺激を受けることや,外国に身を置いて当該地域における研究者との交流や生活文化等を直接経験することは,研究者の独創性を養う点で極めて有意義である。このため,若い優秀な研究者を海外の大学等の学術研究機関に派遣する「海外特別研究貝制度」及び若手研究者間相互の人的交流拡充のために海外からの若手研究者を受け入れる「外国人特別研究貝制度」の充実に努めている (第2編第6章第8節参照)。

さらに,対がん10か年総合戦略に対応する「特別研究員(がん)制度」や新プログラム方式による研究 (第2編第6章第6節10参照) に対応する「特別研究員(新プロ)制度」を設置している。


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