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2編 文教施策の動向と展開
第4章 高等教育の改善・充実
第3節 高等教育機関の整備
3 国立大学の整備充実



(1) 教育研究環境の改善
1) 特別施設整備資金の設置等

 国立大学等の教育研究環境の改善・充実を図るため,国立学校特別会計に「特別施設整備資金」を設置し,この資金の仕組みを活用して,「特別施設整備事業」を計画的に実施するなど,国立学校施設の整備充実を推進するとともに,国立学校財産の有効活用等財務の改善に資する業務を実施する機関として,「国立学校財務センター」を創設した(平成4年7月)。


2) 教育研究基盤の充実

 現下の行財政事情や,大学審議会,学術審議会の答申等を踏まえつつ,前述の高度化推進特別経費の措置及び大学院最先端設備の充実のほか,教育研究の基幹的経費である学生当積算校費及び教官当積算校費について単価増を含めその増額に努めている。また,教育研究上の各種プロジェクトを推進するための教育研究特別経費の増額など,その教育研究基盤の一層の充実を図っている。


(2) 教育研究組織の整備充実
1) 学部の改組等

 国立大学については,現下の行財政事情,大学審議会答申等の提言を踏まえ,■全学的なカリキュラム編成の充実等の大学改革の推進に即した対応,■看護婦養成の強化等社会的要請の強い分野における人材養成のための受入体制の整備,■18歳人口・大学入学志願者の増加に対応するための入学定員増等の緊急な課題を中心に精選し,転換・再編成等の工夫を盛り込みながら整備を図っている。

 学部等の改組については,大学審議会等の提言を踏まえ,社会の進展に伴う実生活の変化に対応した教育研究を行う等のため,お茶の水女子大学家政学部を生活科学部に改組するほか,一般教育と専門教育との有機的関連性に配慮した教育及び社会的要請に対応した人材養成等の観点から,教養部等の改組により,京都大学に総合人間学部を,神戸大学に国際文化学部及び発達科学部をそれぞれ設置することとした(平成4年10月)。

 学部の学科については,看護教育その他の社会的要請の強い分野における教育研究体制の充実を図るため,保健学科,地球惑星科学科など,4大学に4学科を新設した。

 また,学問の進展や時代の変化に対応し,工学,農学,経済学の分野を中心に21大学で96学科の改組を図ったほか,教員養成の分野についても引き続き,教員以外の職業分野への進出を想定した課程への転換を行った。このほか,特に社会的要請の強い分野に精選して,既設学科の入学定員の増を図っており,これらの措置により,平成4年度の国立大学・短期大学の入学定員を1,960人増員するとともに,生涯学習社会への対応の観点から,第3年次編入学定員を80人増員した。


2) 短期大学部の転換

 短期大学については,近年の教育需要の高度化等社会的状況の変化に伴い,埼玉大学及び和歌山大学の併設経済短期大学部(夜間)を,それぞれ,経済学部の主として夜間に授業を行う履修コースへ発展的に転換することとした(平成4年10月)。


3) 高等専門学校の整備

 高等専門学校については,高等専門学校卒業者に対しより高度の教育研究指導を受ける機会を確保するため,奈良及び新居浜の工業高等専門学校2校に専攻科を設置するほか,社会の要請にこたえた人材養成の充実を図るため,情報工学科,経営情報学科をそれぞれ1学科新設するとともに,既設の4学科を電子制御工学科,物質工学科等へ改組した。


4) 附属病院の整備充実

 大学附属病院の整備については,看護婦等の増員を重点的に図るとともに,救急医療等社会的要請の強い分野についての診療組織の整備等を行っている。


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