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2編 文教施策の動向と展開
第3章 初等中等教育の改善・充実
第11節 教員の資質能力の向上等
2 初任者研修制度について


 初任者研修制度は,新任の教員に対して,実践的指導力と使命感を養うとともに幅広い知見を得させることを目的として,採用の日から1年間にわたり行う計画的,実践的な研修である。昭和63年5年,教育公務員特例法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律により制度化した。


(1) 特殊教育諸学校での実施

 初任者研修は,平成元年度から学校の種類ごとに段階的に実施してきたが,平成4年度から,盲学校,聾学校及び養護学校(いわゆる,特殊教育諸学校)で実施された。これにより,平成4年度においては,国公立の小学校10,272人,中学校7,232人,高等学校4,178人,特殊教育諸学校1,980人の全新任教員が初任者研修を受けている。


(2) 初任者研修の内容・成果

 初任者研修において,新任の教員は,授業をはじめとする教育活動に従事しながら研修を受けることにより,日々の教育活動において当面する課題を究明し,改善策を工夫することができる。研修の内容としては,主に週2日程度学校内において実施される研修を受けつつ,学校外における研修を週1日程度受ける。また,校外での研修の一環として,夏休みなどの長期休業期間中に宿泊研修を受けるとともに,新任の教員の一部(2,400人)については,文部省が実施する洋上研修に参加する (表2-3-13)

 このため,初任者が配置された学校に指導教員や教科指導員を配置するために,平成4年度においては,指導教員に係る教員定数7,317人,非常勤講師5,638人,教科指導に係る非常勤講師5,025人が措置されている。

 初任者研修制度は試行を含めると実施から6年目を迎え,次のような成果が報告されている。1)新任教員が,自主的・意欲的に研修に取り組み,その資質能力の向上が著しい,2)指導教員についても,自らの教育活動を振り返り,指導力の向上を図る機会となっている,3)初任者の指導が学校経営の重要事項として位置付けられ,従来の校務分掌や研修体制の見直しが行われるなど,学校全体の活性化につながっている。このように,初任者研修は各学校に着実に定着しつつあり,各教育委員会においては,研修の在り方や内容について創意工夫をしているところであり,その一層の充実が期待される。

2-3-13  初任者研修の内容


(3) 幼稚園の新任教員に対する研修の実施

 国公立幼稚園の新任の教員についても,その資質能力の向上を図る必要があることから,初任者研修に準じた研修を,平成4年度から実施している。この研修においては,新任の教員は,幼稚園内での研修(教育委員会から派遣された指導員による個別指導)を年10日間,教育センターなど幼稚園外における研修を年10日間受ける。この園外での研修においては,私立幼稚園の新任の教員も参加し,合同で研修を受けることで,幼稚園教育全体の向上を図っている。


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