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2編 文教施策の動向と展開
第2章 生涯学習の振興
第4節 生涯学習と学校
1 生涯学習と学校の役割


 学校は,人間として調和のとれた人格の完成と国家,社会の形成者の育成を目指す公教育機関として極めて有効かつ重要であると同時に社会人・主婦・高齢者など幅広い人々の学習ニーズにこたえて,多様な学習機会を提供する上でも重要な機関であり,生涯学習を振興していく上で積極的な役割を果たすことが期待されている。生涯学習における学校の役割としては,次の二つのことが重要である。

 第一は,人々の生涯学習の基礎を培うことである。人々が生涯にわたって学習を続けていくためには,まず,生涯学習の基盤を培うことが不可欠である。特にこれからの初等中等教育においては,基礎・基本を徹底し,個性を生かす教育を更に充実させるとともに,自ら学ぶ意欲や社会の変化に主体的に対応できる能力の育成等を重視することが必要である。こうした点は,平成元年3月の学習指導要領の改訂においても重要なねらいとされたところである。

第二は,地域の人々に対して様々な学習機会を提供することである。学校が生涯学習の機会を提供する形態としては,学校への社会人受入れ,開放講座の実施,学校施設の開放を始めとして,種々の施策が講じられている。

 また,大学等の高等教育機関においても,平成3年2月の大学審議会答申を受けて行われた大学設置基準の改正等により,科目等履修生制度の創設や学位授与機構の設置など,生涯学習の観点から多様な学習機会の提供及び評価の道が開かれたところである。

 以下,新しいタイプの学校,学校へのアクセスの多様化,教育機関相互の連携強化,学校の機能・施設の社会への開放という観点から紹介する。


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