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2編 文教施策の動向と展開
第2章 生涯学習の振興
第3節 生涯学習の基盤整備
5 学習情報提供・学習相談の充実


 国民の学習ニーズが高度化・多様化していることに応じて,教育委員会を始め公的な機関やカルチャーセンターなどが様々な学習の機会を提供している。これらに関する情報は多種多様になり,その量も増大している。このため,住民の一人一人が自分に最も適した学習の機会を選択できるよう,地域住民,団体,学校等に対し,各種の学習機会等に関する情報を適切に提供したり,学習の内容・方法等についての相談に応じられるような環境を整備することが,最も重要な課題の一つである。その際,コンピュータを始めとする情報機器を活用し,データベースの作成を進めるとともに,生涯学習情報のネットワーク化を推進し,住民が容易に情報を入手できるような体制を整備することが重要である。

 このため,「生涯学習情報提供システム整備事業」や「生涯学習推進事業」に対し補助を行い,都道府県における生涯学習情報の提供や学習相談の充実を図っている。

 生涯学習情報提供システム整備事業においては,地域住民の学習活動を援助するため,県と市町村が一体となって,コンピュータ等を利用して各種の学習機会等に関する情報のデータベース化・ネットワーク化を図り,地域住民にとって最も身近な公民館等において,地域住民の求めに応じて適切な生涯学習情報の提供や相談に応じられる体制を整備することとしており,これまでに,兵庫県,富山県など17府県において整備されている。

 例えば,兵庫県では,現在,兵庫県立嬉野台生涯教育センターを中心に県内の全市町とのネットワークが整備されている。また,指導者,施設,団体・サークル,情報源,事業,資格,見学,教材の8分野約2万件の生涯学習情報データベースを構築しており,活発に利用されている。富山県では,文字情報だけでなく,施設の概要や案内図などの画像情報を提供したり,新しい情報分野として図書の情報も提供するシステムを構築し,住民サービスに努めている。

 また,生涯学習推進事業においては,情報提供・学習相談のための基礎資料集を作成して社会教育施設等に配布するとともに,テレビ・ラジオのスポット放送による情報提供も行っている。さらに,市町村においては,公民館,図書館等における情報提供・相談の窓口の設置や電話・巡回等により,住民に対し身近な学習機会等に関する情報を提供したり,学習相談に応じている。

 文部省では,地域における生涯学習情報提供・相談体制の拡充整備を更に支援していくほか,平成2年度において都道府県の生涯学習情報提供システムの相互利用の方策,全国的に利用される生涯学習情報のデータベースの構築,これらの生涯学習情報提供システムが全国的なネットワークとして機能するための中心的組織に関し,その機能の在り方について調査研究を行っている。

2-2-2  生涯学習情報提供システム整備事業


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