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2編 文教施策の動向と展開
第2章 生涯学習の振興
第3節 生涯学習の基盤整備
4 生涯学習成果の評価


 生涯学習体系への移行のためには,学校中心の考え方を改めて,人々の生涯にわたる学習の成果が広く評価されることが要請される。

 生涯学習の成果の評価については,平成3年4月の中央教育審議会答申「新しい時代に対応する教育の諸制度の改革について」において,学習成果の評価に対する考え方とその必要性として,1)学習成果の評価の在り方は学習の内容や学習者の希望に応じて,多様で多元的でなければならないこと,2)学習成果の評価は,飽くまで学習者の要請に応じて行うものであること,3)評価を行うに当たっては,まず学習機会の提供者がそれぞれ工夫して多元的に評価を行うことが重要であり,学習者の要請に応じて公的機関による学習成果の評価認定の拡充も必要であること,などが指摘されている。そして,1)学習成果を評価する多様な仕組みを整備すること,2)学習成果のうち,一定水準以上のものを評価し,それを学校の単位に転換する仕組みを拡充すること,3)学習成果を広く社会で活用すること,4)学習成果の評価について調査研究を行うとともに,学習成果の評価や活用に関する啓発を行うことを今後の方策として提言している。

 また,生涯学習審議会答申においても,生涯学習による成果の評価という観点から,リカレント教育の学習成果を正規の単位として認定すること,専門学校等での学習成果に対する称号の付与,企業等においてリカレント教育の学習成果が適切に評価される人事管理システムを採用すること,ボランティア活動の経験や成果を資格要件として評価したり入学試験・採用における評価の観点の一つとすることなど,種々の方策が提言されている。

 文部省においては,従来から技能審査認定制度を設け,実用英語を始め14種目について知識・技能の審査証明の事業を推進しているが,この技能審査の志願者数も年々大幅に増加している。今後は,必要に応じてこの事業を拡充することが望まれる。

 また,平成3年度からは,「生涯学習ボランティア活動総合推進事業」を実施し,青少年から高齢者に至るあらゆる層の人々が,これまで蓄積した学習活動の成果を地域社会における諸活動の中で生かすことができる環境の整備を図っている。

2-2-1  文部省認定技能審査志願者・合格者数の推移

2-2-1  文部省認定技能審査一覧


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