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1編 スポーツと健康
第1部 体育・スポーツの振興
第2章 体育・スポーツの振興のための施策の展開
第1節 21世紀に向けた体育・スポーツ振興方策


第20回東和町ロードレース大会


1 スポーツ振興方策

 スポーツは,21世紀に向けて,国民が心身ともに健康で活力ある生活を営んでいく上で欠くことのできないものであり,国民のスポーツに対するニーズの高度化・多様化にこたえるスポーツ振興方策を推進していくことが重要となっている。

文部省は,保健体育審議会答申「21世紀に向けたスポーツの振興方策について」(平成元年11月)における提言を踏まえて,次のような施策を講ずることとしている。

 第一は,スポーツ施設の整備充実である。地域住民が日常的に身近に利用できるスポーツ施設の整備充実を図るため,体育館,水泳プール,運動場などのスポーツ施設について,地域の実情に応じた計画的整備を推進している。

 第二は,生涯スポーツの充実である。人々が生涯にわたり,スポーツに親しみ心身ともに健康で活力ある生活を送るため,スポーツ施設の整備充実のほか,スポーツ指導者の養成・確保,各種スポーツ事業の充実,スポーツ団体の育成等,国民がいつでもどこでも気軽にスポーツに親しむことができるような諸条件の整備を積極的に進めている。

 第三は,競技スポーツの振興である。国民の期待にこたえ,オリンピック等の国際競技大会において我が国の選手が優秀な成績を収めることができるよう,選手強化事業や指導者養成の一層の充実を図っている。また,スポーツ科学研究と科学的トレーニングの場の提供等を行う国立スポーツ科学センター(仮称)の設置を推進するほか,平成6年の第12回アジア競技大会(広島市),平成7年のユニバーシアード夏季大会(福岡市),平成10年の第18回オリンピック冬季競技大会(長野市)等の国際競技大会への支援を行うなど,競技力向上のための支援体制の充実・強化を図っている。

 第四は,学校における体育の充実である。学校における体育は,体力の向上及び運動に親しむ態度や能力の育成の上で大きな役割を果たしているほか,生涯スポーツの推進の観点からも大きな意義を持っており,その一層の充実を図っている。

 このほか,今日,スポーツは,共通のルールの下ですべての人々が交流し,友好を深めることのできるものであることから,スポーツの国際交流を推進するとともに,広く民間の協力の下にスポーツの振興が図られるよう企業等がスポーツ振興のための支援を行うことができるような体制づくりを図るなどの施策を進めている。


2 スポーツ振興基金の創設
(1) スポーツ振興基金創設の経緯

 我が国スポーツの一層の振興を図るため,安定的・継続的な財源の下に,競技水準の向上と国民のスポーツの裾野を拡大するための諸活動に機動的・弾力的に対応して援助を行うスポーツ振興基金を設置することは,スポーツ関係者を始め,国民が強く待ち望んでいたものであり,文部省においては平成元年度より調査を行ってきた。

 一方,平成2年秋の北京におけるアジア競技大会を契機として,スポーツ関係者を始め経済界など各界の人々から,基金の早期設立の要請と民間からの資金拠出の表明が行われ,スポーツ振興基金創設の機運が高まってきた。

 こうした状況に対応して,平成2年度の補正予算において特殊法人日本体育・学校健康センターにスポーツ振興基金を設置するための政府出資金を計上するとともに,日本体育・学校健康センター法の一部改正を行い,平成2年12月27日,日本体育・学校健康センターにスポーツ振興基金を創設した。


(2) スポーツ振興基金の事業

 スポーツ振興基金は,政府出資金250億円と民間からの寄附金を加えて造成され,その運用益により,1)スポーツ団体が行う強化合宿,対抗試合等の選手強化活動に対する援助,2)国際的・全国的な規模の競技会,研究集会,講習会の開催に対する援助,3)選手・指導者が安んじて選手強化活動に打ち込めるようにするため,選手・指導者のスポーツ活動等に対する援助,4)未踏峰の登頂などの国際的に卓越したスポーツ活動に対する援助などの事業を行うものであり,同基金の設置により我が国スポーツ振興のための支援体制の強化が図られた (図I-1-12)

1-1-12  スポーツ振興基金のシステム

 スポーツ振興基金は,平成2年度の助成対象活動については,緊急に実施すべき選手強化活動のみを対象とし助成したが,平成3年度からは,生涯スポーツ関係を含め助成を行っており,平成4年度は申請総件数798件のうち539件が採択され,助成金交付予定額は12億5,335万円となっている (表1-1-2)

 スポーツ振興基金の助成対象活動の決定については,広くスポーツ関係者や国民の声を反映できるようにするため,学識経験者,スポーツ関係者等から構成されるスポーツ振興基金審査委員会の審議を経て行うこととされている。

1-1-2  平成4年度スポーツ振興基金助成活動別内訳一覧表


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