ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
2部   文教施策の動向と展開
第5章  社会教育の振興
第2節  家庭教育の充実
2  青少年の地域における活動め充実


青少年が地域社会において様々な学習や活動に積極的に参加することは,青少年の人間形成や地域社会の活性化の上で有意義である。青少年の地域における学習活動としては,地方公共団体などにより,各種の学級・講座,地域での実践活動,自然との触れ合いを図る事業が実施されており,文部省は,時代の要請に合致したモデル的,先導的な事業を中心に奨励している。

これらの学習活動として,第―に,都道府県及び市町村の教育委員会や公民館,青少年教育施設等の社会教育施設が青少年を対象に開設した学級・講座についてみると,昭和42年度は48万人,52年度は120万人が参加しており,さらに,61年度には224万人と大幅に増加している (図2-5-2)

文部省では,青年学級振興法に基づき市町村により開設される「青年学級」とともに,より小規模の学習機会である「青年教室」に対して助成している。なお,「青年学級」については,昭和30年度の学級生数109万人を頂点に減少してきたが,近年は横ばいの傾向にあり,61年度には10万人となっている。

さらに,都道府県が博物館等の教育機能を活用して科学教室やグループ活動を実施し,青少年に郷土の地質,動植物など特定の科学に関する興味,関心を継続的に追求する機会を与える「青少年科学活動促進事業」に昭和61年度から助成している。

第二に,青少年の社会参加を図り,地域社会の活性化に資する地域での実践活動として,民話や伝説等の学習,郷土芸能の伝承,自然愛護活動,美化活動やボランティア活動が展開されている。

文部省では,青少年の郷土理解や仲間づくり及び奉仕精神の極養を図るため,市町村が実施する「青少年地域活動(ふるさと運動・仲間づくり・奉仕活動)」を助成してきたところであるが,昭和58年度からは青少年によるボランティア活動を促進するため,都道府県が青少年を対象としてボランティアの養成や登録,派遣等を行う「青少年ボランティア参加促進事業」に対する助成を行い,さらに,平成元年度からは,地域の教育力の回復を図るため,青少年が郷土について総合的に学習し,その成果を踏まえての実践活動を展開する「青少年ふるさと学習特別推進事業」を実施している。

第三に,青少年の自然との触合いを深める活動が実施されている。

文部省では,物質的な豊かさや便利さの中で失われてきている青少年の心の豊かさやたくましさなどを育む観点がら,昭和63年度がら,「自然生活へのチャレンジ推進事業(フロンティア・アドベンチャー事業)」を開始した。この事業は,小学校5年から高校1年程度までの50人程度の異年齢で構成される青少年に山奥や無人島などの大自然の中で10泊程度の自給自足的な生活にチャレンジする機会を提供するものである。住家作りに始まり,食料の調達,食器作り等すべての活動は,異年齢のグループの構成員が協力して行うとともに,一方において,自然観察,早朝登山,付近の農村での農業体験等のプログラムも実施されている。本事業については,実施主体である都道府県や市町村の積極的な取組ともあいまって,社会的反響が極めて大きく,昭和63年度には,34道府県・10市町村,さらに平成元年度は,41道府県・15市区町村で実施された。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ