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2部   文教施策の動向と展開
第4章  学術研究の振興
第6節  国際的地位研究の推進
1  天文学研究


天文学は,自然科学の中でも伝統ある分野の―つとして,宇宙の諸現象の解明を進め,物理学等の基礎法則の体系化に貢献してきている重要な分野である。このため,昭和63年7月に大学共同利用機関として国立天文台を設置するなど,研究の推進に努めている。

長野県にある国立天文台の野辺山宇宙電波観測所では,ミリ波観測において世界最高の性能を有する直径45mの大型宇宙電波望遠鏡1基及び直径10mの干渉計5基を用いて,内外の研究者により,太陽系の外から到来する各種電波の源や,銀河系の構造,星間物質などの観測を行っている。同観測所は,我々の太陽系と類似した原始太陽系や未知の星間分子を発見するなど画期的な研究成果を上げている。

さらに,同観測所に隣接する野辺山太陽電波観測所では,太陽表面から生ずる電波をとらえ,太陽フレア(太陽面爆発)の仕組みを解明することを目的として,次期太陽活動極大期(平成3年頃)に向け,平成2年度から2年計画で,口径80cmのパラボラアンテナをT字型に多数配列した電波ヘリオグラフの建設を進めている。

このように,近年の天文学研究においては,宇宙から到来する電波を利用した観測が大きな役割を果たしているが,最近の技術の進展に伴い,光学赤外線観測の分野においても大型観測装置の建設が可能となってきたことから,国立天文台においては,150億光年彼方の宇宙の涯に挑み,銀河が誕生したころの宇宙の姿を探ることを目的として,大型(口径8m)の光学赤外線望遠鏡について調査を進めている。

また,東京大学宇宙線研究所では,岐阜県の神岡鉱山に設置されている水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置を用いて,陽子崩壊やニュートリノの観測が行われており,,昭和62年2月に,大マゼラン雲で発生した超新星爆発によるニュートリノを世界で初めて観測するなど画期的な研究成果を上げている。    、


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