ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
2部   文教施策の動向と展開
第3章  初等中等教育の改善・充実
第4節  生徒指導・進略指導の充実
3  進路指導の改善・充実



(1) 進路指導の意義と課題

学校教育における進路指導は,生徒が自らの生き方を考え,主体的に進路を選択・決定できるよう,教師が組織的・継続的に指導援助する過程であり,学校の教育活動全体を通じて,計画的・組織的に行われるものである。

しかし,近年,過熱化した受験競争の中で実際には,客観的な数値により相対的な学力の位置付けを可能とし志望校を判断するのに有効な面を持つ偏差値が進路指導の主要な資料として利用され,生徒の能力・適性全般にわたる評価や進路希望等を十分考慮した適正な指導がなされていないとの批判がなされている。また,偏差値偏重の進路指導は,特定教科の偏差値が生徒の能力・適性等のすべてを反映しているように受け取られたり,学力検査の教科以外に生徒一人一人の特性等を積極的に評価し伸ばしていくことがなされにくいなど高校教育全体にわたる弊害を招き,高校への不本意入学,中途退学などの要因の一つとなっている。

昭和63年度に文部省が実施した「中学校及び高等学校における進路指導に関する総合的実態調査」においても,特に中学校においては,第1学年からの系統的な指導が行われておらず,第3学年における学力中心の指導になっているとみうれることなどの問題点が明らがになっている。


(2) 進路指導関連施策の充実

このため,文部省においては,進路指導主事を対象とした研究協議会,講座の内容の改善,充実等により,生徒の能力,適性,興味,関心等に対応した適切な進路指導に努めているところであり,都道府県教育委員会においても,校長等を対象とする研究協議会の開催,指導資料の作成,体験入学の拡充等の施策に積極的に取り組んでいるところである。

また,平成元年3月に改訂した新しい中学校及び高等学校の学習指導要領においても,進路指導に関する内容の充実を図ったところであり,平成2年3月には「進路指導の改善に関する調査研究協力者会議」を設置し,学習指導要領の改訂に伴う進路指導の在り方等に関する調査研究を行い,指導資料を作成するとともに,進路指導の在り方等についての研究協力校を設け,調査研究を進めている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ