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2部   文教施策の動向と展開
第2章  生涯学習の振興
第3節  生涯学習と学校
1  生涯学習と学校の役割


学校は,社会人・主婦・高齢者など幅広い人々の学習ニーズにこたえて,多様な学習機会を提供するうえでも重要な機関である。

学校教育の意義について,昭和46年の中央教育審議会の答申「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について」は,「学校教育は,すべての国民に対して,その一生を通じる人間形成の基礎として必要なものを共通に修得させるとともに,個人の特性の分化に応じて豊かな個性と社会性の発達を助長する,最も組織的・計画的な教育の制度である」と指摘している。そして,その特徴として,1)ある年齢まで一定の教育計画に基づく学習を制度的に保障していること,2)同年齢層の同質的な集団と―定の資格を持つ教師が学校という特別な社会を形成していること,3)社会の利害関係から直接影響を受けない状態の下で,原理的・一的な学習活動に専念できること,の諸点を挙げている。このような特徴を有する学校は,人間として調和のとれた人格の完成と国家,社会の形成者の育成を目指す公教育機関として極めて有効かつ重要である。

生涯学習における学校の役割としては,まず,生涯学習の基盤を培う重要な役割を担うものであるということができる。人々が生涯にわたって学習を続けていくためには,まず,生涯学習の基盤を培うことが不可欠である。特にこれからの初等中等教育においては,基礎・基本を徹底し,個性を生かす教育を更に充実させるとともに,自ら学ぶ意欲や社会の変化に主体的に対応できる能力の育成等を重視することが必要である。こうした点は,昨年の学習指導要領の改訂においても重要なねらいとされたところである。

次に,学校は,生涯学習機関として,幅広い人々に様々な学習の機会を提供することが求められている。学校が生涯学習の機会を提供する形態としては,学校への社会人受入れの推進,開放講座を始めとして,種々の施策が講じられている。

生涯学習社会への対応は大学審議会においても検討課題とされているところであり,生涯学習の場としての学校の機能の充実が期待されるところである。

以下,新しいタイプの学校,学校へのアクセスの多様化,教育機関相互の連携強化,学校の機能・施設の社会への開放という観点から紹介する。


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