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1部   高等教育の課題と展望
第4章  諸外国の高等教育
第5節  西ドイツ
4  学生生活


大学に入学した学生は,ほとんどの州で学生自治会に加入することを義務づけられており,また学生援護会に加入する。同援護会は,大学ごとあるいは複数の大学を擁する地域ごとに組織されており,ドイツ学生援護会という全国組織となっており,大学とは別の組織として,学生食堂の運営,学生宿舎の管理,学生相談の実施,クラブ・,文化施設の運営,住居のあっせんなど,学生生活に大きな役割を果たしている。なお,学生は健康保険への加入を義務づけられており,月額約65マルク(約6,000円)の保険料を支払っている。

奨学金については,1971年に定められた連邦教育助成法に基づき,本人,配偶者,親の収父等に応じて奨学金が支給されている。最高支給額は自宅外通学者が月額725マルク(約6万5,000円),自宅通学者が月額590マルク(約5万3,000円,1989年現在)である。奨学金を受給している学生は高等教育機関在学者の3割弱であり,平均受給額は総合大学の場合573マルク(約4万2,000円)となっている(1988年)。かつて―定額までは貸与で,それを超える分は給与とされていたこの奨学金は,1983年から全額貸与制となったが,1990年5月に連邦教育助成法が改正され,半額給与,半額貸与となった。

大学及び高等専門学校の学生を対象に3年に1度行われている学生生活調査の最新の結果(1988年実施)によれば,学生の平均収入は月額1,002マルク(約9万円)であり,アルバイトなどからの収入を得ている者は62%を占める。もともと学生宿舎は不足しており,近年の在学者の増加により,安い住居の確保が大きな問題となっているが,家賃は月額で平均302マルク(約2万7,000円)支払っている。なお学生宿舎に入っている学生は11%であり,大学生の27%,高等専門学校の学生の39%が親元に住んでいる。


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