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1部   高等教育の課題と展望
第4章  諸外国の高等教育
第5節  西ドイツ
2  大学入学制度


大学に入学するには,ギムナジウムを修了することにより取得される大学入学資格(アビトゥア)が必要である。中等学校は生徒の能力・適性に応じてハウプトシューレ,実科学校,ギムナジウムの3種類に分かれ,親の希望等に基づき進学する学校が分がれるが,大学進学を希望する者はギムナジウムに進む。現在,該当年齢層のおよそ3割がギムナジウムに進学しているが,途中で脱落する者もおり,最終的に大学入学資格を取得する者は該当年齢層の2割強となっている。

大学入学資格を取得した者は,原則として,希望する大学・専攻に入学することができる。しかし,専攻によっては志願者が定員を上回り,入字制限が行わてる。その場合,志願者は,所定の期間内に中央学籍配分機関(ZVS)に希望する複数の大学を順位をつけて出願し,同機関が成績や大学入学資格取得後経過した待機期間等に基づき入学者の決定と振分けを行っている。医学などの専攻の一部の入学者が面接で決定されていることを除き,大学が入学者の決定に関与することはない。

また,芸術大学の入学に際しては,通常,大学入学資格のほかに―定の能力・,適性を有することの証明が必要である。ただし,特別の才能を有する者については大学入学資格を必要としない。

高等専門学校の入学には,大学入学資格は必要とされず,上級専門学校等を修了して得られる高等専門学校入学資格で足りる。入学までに必要とされる初等中等教育の年限は,大学入学の場合よりも1年短く12年である。

ギムナジウムを修了して大学入学資格を取得した者が必ずしもすべて大学に入学する訳ではない。毎年およそ22〜23万人が同資格を取得しているが,実際の入学者はおよそ15〜16万人で推移している。また,大学入学資格を取得してすぐに入学する者も,資格取得者のおよそ3割と少ない。これは男子には15か月の兵役義務が課されていること,入学前に職業訓練を受ける者が近年増加していることなどによる。1986/87年冬学期の入学者の平均年齢は,21.3歳となっている。


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