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1部   高等教育の課題と展望
第4章  諸外国の高等教育
第3節  イギリス
2  人学制度


イギリスでは大学入試についての統一的な規定はなく,それぞれの機関が入学要件・基準を定め,入学者の選抜を行っている。しがし,独自の入学試験は行わず,統一試験の成績を重要な基準の一つとしている点は,おおむね各大学に共通している。

大学進学希望者は,義務教育修了時(16歳)における中等教育修了一般資格(GCSE)試験と,後期中等教育修了時(18歳)における大学入学資格(GCE)試験の上級(A)及び準上級(AS)レベル試験との二つの統一試験において,各大学の学部・学科が指定する所定の科目に一定以上の成績で合格することが求められる。

受験生は,大学の入試事務を統―的に処理するために設けられている大学入試中央協会(UCCA)を通じ,第5志望まで順位を付して志願することができる。この願書には中等学校長からの報告の欄があり,ここに中等学校での成績,将来性,人格・性格などが記入される。UCCAは,願書の写しを志望大学すべてに送付する。各大学は上記統一試験の成績や中等学校長からの報告等を考慮し,また,学部・学科によっては面接を行い,合格者を決定し,UCCAに通知する。なお,オックスフォード及びケンブリッジ大学は,統一試験とは別に独自の試験も行う。

UCCAは各大学の合否を志願者に通知するとともに,合格者の入学意思を大学に通知する。また,志望大学全部に不合格になった志願者に対し欠員のある大学を知らせるなどのあっせん業務も行っている。1961年に大学の共同機関としてこのUCCAが設置されたことにより,志願大学の選択範囲が早期に狭く限定されなくなり,いずれかの大学に入学できる可能性が大きくなったといわれている。

なお,通常21歳以上の志願者は「成人志願者」として,志願者の実社会での経験等を考慮したり,Aレベルの合格科目数やその成績を低めに設定するなど,審査に当たって特別な配慮がなされる。


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