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1部   高等教育の課題と展望
第3章  高等教育改革の方向
第6節  第1節活ある力教育研究
1  自己評価と自己革新


大学の教育研究活動における自律性は,伝統的に社会から尊重され,保障されてきた。このことは,とりもなおさず,大学における教育研究の内容の改善,水準の向上ば,基本的には,それぞれの大学の自覚と創意・努力によって達成されるべきこと,また,社会もこれを期待していることを意味している。

このような社会の期待にこたえ,大学が社会的な責務を全うするためには・大学自身が不断に自己の教育研究活動に対する点検・評価を行い・改善・向上へ向けて自己革新のエネルギーを発揮することが何よりも重要であり・これを促すための点検・評価のシステムを新たに導入することが必要である。

このことは・今後・大学設置基準等の制度的な枠組みが大綱化され・各大学がその理念に基づき自由かつ多様な形で教育研究活動に取り組めるようになった場合・より―層重要となる。

大学の点検・評価のシステムを考えるに当たっては・各大学自身による自己点検・自己評価が基本であり・まず・自己点検・自己評価のシステム・習慣を定着させることを優先的に考える必要がある。その上で・自己点検の項目やこれに対する評価の在り方に関する検討を行いつつ・逐次・実施方法の改善を図っていくことが重要である。

自己評価の実施に当たっては・各大学の教育理念目標をいかに実現するかという観点から・総合・単科大学の別・専門分野の別等の実情に応じ・各大学の判断により適切な項目を設定し・教育研究活動全般について多面的に自己点検を行い・現状を正確に把握・認識することが基本であると考えられる。その上で・自己点検の結果を踏まえ改善を要する問題点・積極的に評価すべき特色・今後の目指す方向などに関して自己評価を行うことが望まれる。

自己点検・自己評価の結果については・各大学において・教育研究の充実向上に生かしていく方策を検討し・着実に具体化を図っていくことが重要であり・また・大学に対する社会の期待にこたえ・理解を求める趣旨から・できる限り・点検・評価の結果を公表することが望ましいと考えられる。

なお・アメリカ合衆国におけるアクレディテーションシステムのように・大学団体等が各大学の実施した自己点検・自己評価の検証を行い・客観性を担保することも・自己評価をより効果的に実施するための望ましい方法であると考えられる。


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