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1部   高等教育の課題と展望
第2章  高等教育の現状と課題
第5節  私立学校の現状と振興助成
2  私立大学の整備充実



(1) 大学,短期大学の新増設等の動向

近年,18歳人口の増加,大学志願率の上昇や地方公共団体による地域振興の一環としての高等教育機関誘致の動きなどを背景として,私立の大学・短期大学の新設や学部・学科の増設が進められている (表1-2-32)

新増設された大学の特色としては,国際化や情報化といった社会の変化に適切に対応するため,国際関係,情報関係の学部・学科の設置が数多くみられる。また,例えば,総合政策学部,人間社会学部,医用工学部等従来の学部の枠を越えた学際領域を対象とする学部や総合的な学部の設置が増加している。大学院のみを設置し,社会人や留学生の受入れを積極的に行いつつ,高度の学際的な教育研究活動を展開している例もみられる。

さらに,短期大学については,4年制大学と異なった多様な発展が期待されているが,近時,私学においては,社会の成熟化や国際化・情報化に対応して国際教養学科,国際文化学科,情報コミュニケーション学科等種々の新しい学科が設けられるとともに,経営情報学科・看護学科等の学科が増設されている。

なお,私立の大学・短期大学の新増設に当たって,地方公共団体と学校法人が協力する公私協力方式によるものも少なくなく,その方法としては,校地の無償譲渡・貸与,創設費の補助等財政面の協力のほか,人材提供等管理運営面での協力を行うケースもみちれる。

1-2-32 昭和61年度以降における私立大学の開設状況等


(2) 大学,短期大学における新しい試み

平成4年度をピークとして,18歳人口は急減期に入るが,このような状況の中で各私立大学が,多様化・高度化するニーズに柔軟かつ的確に対応していくことが,重要な課題となっている。私立の大学・短期大学においては学生にとって魅力ある大学づくりを推進するため,既存の学部・学科を時代の変化にふさわしいものに改組転換したり,校名変更や学部・科名の変更等の名称変更を行ったりする事例も増加してきている。

また,私立の大学・短期大学においては,地域住民の生涯学習のニーズの高まりに対応し,地域に開かれた大学づくりを進める観点から,社会人の受入れや大学公開講座の開設等に積極的に取り組む例も多い。平成2一年度からは,有職社会人の学習機会を考慮した夜間の大学院や,履習時間帯を弾力化した大学院が発足した。

さらに,近年,我が国の経済,社会の国際化に伴って国内の学校法人が外国に教育施設を設置する例が増加している。高等教育段階においても,学校法人が設置する国内の大学等の在籍者に対する語学教育等の充実を目的として海外に教育施設を設置する例もみちれる。新しい試みであるが,教学面,管理運営面等についての十分な検討と適切な対応が求められている。


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