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1部   高等教育の課題と展望
第2章  高等教育の現状と課題
第1節  高等教育の規模
1  高等教育の規模



(1) 高等教育機関及び在学者の現状

我が国の高等教育は,国民や社会の多様な要請,学術研究の進展等に対応しつつ,戦後から今日まで拡大を続け,現在では,かなりの規模を持つに至っている。

高等教育機関の数は,平成2年度に大学508校,短期大学593校,高等専門学校62校,専修学校(専門課程)2,731校となっている。在学者数は,大学(学部)198万9,000人,大学院9万人,短期大学(本科)47万3,000人,高等専門学校(4,5年次)1万9,000人であり,専攻科・別科等,通信教育,放送大学,専修学校(専門課程)まで含めると,約341万人にも及んでいる。このうち,大学(学部)・短期大学・高等専門学校について設置者別でみると,機関数では75%,在学者数では78%を私立力占めている。特に,短期大学の在学者数では91%を私立が占めているなど,我が国の高等教育においては,私立学校が,量的に重要な役割を果たしている。このような状況は,諸外国に比して極めてユニークなものとなっている。大学院についてみると,大学院を置く大学数は,私立62%に対して,国立30%と,私立の比率が高くなっているが,在学者数では,私立32%に対して,国文64%と逆に国立の比率が高くなっでいる( 1-2-1 , 1-2-2 )。

在学者数について,男女別でみると,大学・短期大学全体では,ほぼ3対2の割合となっているが,大学(学部)では,男72%,女28%,短期大学(本科)では,男8%,女92%となっており,短期大学は,女子の高等教育機関として大きな役割を担っている。

1-2-1  高等教育機関の数(平成2年度)

1-2-2  高等教育機関の在学者数(平成2年度)


(2) 専門分野別の状況

大学・短期大学への入学者数についてそれぞれの状況を専門分野別にみると,大学の専門分野の構成比は,社会科学(39.9%)が最も高く,次いで工学(19.4%),人文科学(15.5%)が高い。設置者別でみると,国立では,工学,教育,社会科学の分野,私立では,社会科学,人文科学,工学の分野の比率が大きい( 1-2-4 )。短期大学の専門分野の構成比は,人文科学(26.6%),家政(25.2%),教育(16.6%)の順で高くなっている (図1-2-13)

専門分野別学生数の構成比を国際比較でみると,我が国は,おおむねアメリカの構成比に似ており,イギリスなどに比べて社会科学(法律,経済等),教育の割合が高く,理学の割合が低くなっている。


(3) 地域別の状況

地域別の高等教育機関の設置や入学者の状況をみると,なお大都市圏を中心として偏りがみられるが,後に触れるように,大都市における大学の新増設抑制,地方における大学の整備等の施策の結果,高等教育の地域間格差の是正が,徐々に進んできているといえる。

平成2年度の大学・短期大学への進学率の都道府県別状況をみると,最も高い東京都が45.3%で,最も低い青森県が22.6%となっているなど地域により格差がみられる。しかし,昭和50年度と比べれば,その差はかなり縮小してきている( 1-2-3 )。また,当該地域にある大学・短期大学への入学者数を当該地域にある高等学校からの進学者数で除した,いわゆる収容力をみても,各地域間の格差は縮小する方向にある( 1-2-4 )。


(4) 高等教育への進学状況

平成2年度の大学・短期大学への志願者数は約116万人,入学者数は約73万人とそれぞれ過去最高となった。

大学・短期大学への志願者数の増は,第二次ベビーブームを背景とし

1-2-3  都道府県別大学・短期大学への進学率の推移

1-2-4  地域別収容力の推移(大学・短大)

1-2-1  高等教育への進学率

た18歳人口の急増と進学志願率の上昇によるものであり,特に,ここ数年,高校新卒者の進学志願率が上昇する傾向にあることが大きな要因となっている。

また,大学・短期大学及び高等専門学校(4年次在学者)への進学率でみると,平成2年度は36.8%で,過去4年間37%前後で推移している。

大学・短期大学の進学率(平成2年度36.3%;大学24.6%,短期大学11.7%)について,男女別でみると,近年,女子の進学率が上昇してきており,平成元年度には,女子が男子を上回った(平成2年度進学率男子35.2%,女子37.4%。大学進学率男子33.4%,女子15.2%。短期大学進学率男子1.7%,女子22.2%)。

1-2-2  高等教育の規模等の推移

国際比較でみると,我が国の大学,短期大学及び高等専門学校(4年次在学者)への進学率は,先進国の中でも高い率となっており,アメリカ,西ドイツ(1990年10月3日における東ドイツ(ドイツ民主共和国)の加入前のドイツ連邦共和国をいう。以下同じ。)等では,成人学生が相当数含まれていることを考えると,同一年齢層に対する我が国の高等教育機関への進学率はかなり高い水準に達しているといえる( 1-2-1 )。

さらに,専修学校(専門課程)まで含めると,高等教育機関への進学者数は約108万人,進学率53.7%に及んでおり,同一年齢層の二人に一人が高等教育を受けるに至っている( 1-2-2 )。


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