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2部   文教施策の動向と展開
第9章  国際化の進展と教育・文化・スポーツ
第2節  国際社会に生きる日本人の育成
1  国際理解教育の推進


国際化の進展に応じた学校教育の役割を考える場合,最も重要なことは国際社会の中で信頼される日本人を育成することである。そのためには,国際的な相互依存関係の重要性とともに,諸外国の文化やそれぞれの立場を理解させ,併せて,我が国の文化や伝統を大切にする態度を身に付けさせることが重要である。

文部省は,ユネスコで昭和28年から国際理解を推進するための世界の学校のネットワークとして実施されている協同学校計画に,その当初から参加・協力している。また,小・中・高等学校における国際理解教育についても学習指導要領の改訂等を通して積極的に推進してきた。

平成元年3月に告示した新学習指導要領においても,その改訂のねらいの中に,国際理解を深め,我が国の文化伝統を尊重する態度の育成を重視することを挙げている。例えば,高等学校は,社会科の再編成等により,国際理解教育の一層の推進を図ることとしている。

また,国際理解教育の充実・強化を図るため,文部省は,15の学校及び団体に対して国際理解のための活動についての調査研究を委嘱し,各学校等で国際理解教育推進のための教育課程の改善とその指導方法の開発,地域の活性化と国際交流の在り方などをテーマに調査研究が行われている。さらに,臨時教育審議会の答申等を受けて,帰国子女,外国人子女及び一般日本人子女が共に学ぶ初等又は中等の学校(新国際学校)の教育の在り方等についても調査研究を進めている。このほか各都道府県においては,国際理解教育の推進のために地域の実情に応じた実践が重ねられている( 1部第2章第7節参照)。

大学,短期大学においても,国際関係の分野を対象とする学部・学科が増加する傾向にある。例えば,大学について,国際関係,国際政治,国際経済,国際文化等,学科の名称に「国際」の語を冠しているものの設置状況をみると,昭和63年度では38学科となっており,過去10年間で約3倍に増加している。

なお,社会教育の分野においては,青年学級・教室,婦人学級,家庭教育学級,成人大学講座などにおいて国際理解に関する学習内容を取り上げている。


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