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2部   文教施策の動向と展開
第6章  社会教育の振興
第3節  青少年教育の充実
2  青少年の地域における活動の充実


青少年が地域社会において様々な学習や活動に積極的に参加することは,青少年の人間形成や地域社会の活性化の上で有意義である。青少年の地域における学習活動としては,地方公共団体などにより,各種の学級・講座,地域での実践活動,自然との触れ合いを図る事業が実施されており,文部省は,時代の要請に合致したモデル的,先導的な事業を中心に奨励している。

これらの学習活動として,第一に,都道府県及び市町村の教育委員会や公民館,青少年教育施設等の社会教育施設が青少年を対象に開設した学級・講座についてみると,昭和42年度には48万人が参加しているが,61年度には224万人と大幅に増加している。

文部省では,青年学級振興法に基づき市町村により開設される「青年学級」とともに,より小規模の学習機会である「青年教室」に対して助成している。なお,「青年学級」については,昭和30年度の学級生数109万人を頂点に減少してきたが,近年は横ばいの傾向にあり,61年度には10万人となっている。

さらに,都道府県が博物館等の教育機能を活用して科学教室やグループ活動を実施し,青少年に郷土の地質,動植物など特定の科学に関する興味,関心を継続的に追求する機会を与える「青少年科学活動促進事業」に昭和61年度から助成している。

第二に,青少年の社会参加を図り,地域社会の活性化に資する地域での実践活動として,民話や伝説等の学習,郷土芸能の伝承,自然愛護活動,美化活動やボランティア活動が展開されている。

文部省では,青少年の郷土理解や仲間づくり及び奉仕精神のかん養を図るため,市町村が実施する「青少年地域活動(ふるさと運動・仲間づくり・奉仕活動)」を助成してきたところであるが,昭和58年度からは青少年によるボランティア活動を促進するため,都道府県が青少年を対象としてボランティアの養成や登録,派遣等を行う「青少年ボランティア参加促進事業」に対する助成を行い,さらに,平成元年度からは,新たに地域の教育力の回復を図るため,青少年が郷土について総合的に学習し,その成果を踏まえての実践活動を展開する「青少年ふるさと学習特別推進事業」を実施することとしている。

第三に,青少年の自然との触れ合いを深める活動が実施されている。

文部省では,物質的な豊かさや便利さの中で失われてきている青少年の心の豊かさやたくましさなどを育む観点から,昭和63年度から,新たに,「自然生活へのチャレンジ推進事業(フロンティア・アドベンチャー事業)」を開始した。この事業は,地方公共団体,青少年団体,国・公立青少年教育施設が相協力し,地域の教育力を活用して青少年に豊かな自然環境の中での長期にわたる自給自足的な生活体験の機会を提供するものであり,初年度においては,全国44か所で実施された。


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