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2部   文教施策の動向と展開
第3章  高等教育の改善・充実
第4節  高等教育機関の整備
7  国立大学等の施設整備


今日,我が国の社会は,情報化・国際化・科学技術の高度化が急激に進展し,大学における教育や学術研究も多様化・高度化している。これに伴って,大学施設にも時代の変化に対応した新たな在り方が求められている。

文部省では,多様化・高度化した教育研究の要請にこたえ得る機能とゆとりと潤いを備えた人間的な大学キャンパスづくりを目指して「インテリジェントキャンパス」の整備を推進している。


(1) キャンパスの移転・統合

あい既設の国立大学の中には,キャンパスが市街地にあって狭隘なため,十分な教育研究活動及び将来の発展に対応できない大学や,キャンパスが分散しているために教育・研究・管理運営上支障を生じている大学がある。

文部省では,このような大学についてはキャンパスを郊外に移転あるいは統合して,ゆとりと潤いのある良好な教育研究環境を確保するよう,キャンパスの移転・統合整備を推進している。

現在は,金沢大学,広島大学等について移転統合整備を進めている。


(2) キャンパスの再開発

国立大学及びその附属病院等の中には,施設の老朽化や過密化が進み,21世紀を展望した教育・研究・医療等に対応することが困難になっているものがある。

このため,文部省では,豊かで機能的なキャンパス環境に再生するとともに,将来の大学機能の変化にも対応できるようキャンパス全体の再開発を推進している。

現在は,電気通信大学,東京医科歯科大学医学部附属病院等について再開発の計画及び整備を進めている。

東京都心で再開発整備を進める東京医科歯科大学附属病院(完成予想図)


(3) 高等教育機関の新しい役割への対応

文部省では,高等教育機関の多様化・国際化・情報化・科学技術の振興及び産業界との研究協力等の推進を円滑に進めるため次のような施設の整備を行っている。

1) 高等教育の急速な普及や学術研究の高度化等による多様な要請にこたえる大学等の建設を進めている。現在は,筑波技術短期大学,九州工業大学情報工学部,国際日本文化研究センターの施設を整備中である。
2) 高等教育機関の国際化に対応するため,国連大学本部施設の建設及び国立大学における外国人研究者や留学生のための居住施設である国際交流会館等の建設を進めている。
3) 高等教育機関の情報化を推進するため,学術情報センターを中心とした学術情報ネットワークシステムの一環として,各大学における情報処理施設の整備及び情報の全学的な流通を確保するキャンパス情報ネットワークシステムの整備を進めている。
4) 社会的要請のきわめて強い重要な研究分野,例えば加速器科学,核融合研究,宇宙科学及び生命科学などを積極的に推進するため,最先端の研究に対応した研究施設を整備している。現在は,核融合科学研究所等の建設を進めている。
5) 高等教育機関と産業界との共同研究を推進するため,国立大学内に,共同研究センターの建設を進めている。平成元年度は,室蘭工業大学等の5大学において実施を予定している。

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