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2部   文教施策の動向と展開
第3章  高等教育の改善・充実
第4節  高等教育機関の整備
4  医学・歯学教育の改善



(1) 医学・歯学教育の現状

平成元年4月現在,医学部を設置する大学は79大学(国立42校,公立8校,私立29校),歯学部を設置する大学は27大学29学部(国立11校,公立1校,私立15校17学部)である。


(2) 医学部,歯学部の入学者数の削減

医師・歯科医師の養成については,昭和60年までに人口10万人当たり医師数150人,歯科医師数50人を当面の目標としてきた。この目標は,歯科医師については昭和55年度に,医師については昭和58年度に達成された。

このため,昭和59年より,厚生省において,将来の医師,歯科医師需給についての検討が行われたのと並行して,文部省においても,有識者等の協力を得て,医学部・歯学部の学生数の在り方について検討を行った。その結果,平成7年に新たに医師となる者を10%程度,歯科医師となる者を20%程度抑制することを目標として,国公私立を通じ,大学医学部,歯学部は,入学者数の削減,入学定員の厳守等の措置を講ずべきであるとの提言を得た。

このため文部省としては,学生の臨床実習の充実等教育条件の改善を図る見地からも,各大学の状況や意見等を踏まえつつ,国立大学については,昭和60年度から入学定員の削減を行っている。また,公・私立大学についても,昭和62年度から入学定員の削減が行われている( 2-3-5 )。

なお,このほかに,私立大学の医学部については,私立医科大学協会の申合せにより,また,歯学部については,私立歯科大学協会の申合せにより,平成元年度の入学者選抜において,医学部で60人,歯学部では328人の募集人員の減が行われた。

以上の結果,平成元年度の募集人員は国公私立を合せて,医学部7,795人,歯学部2,727人となっている(3年次編入を除く)。

文部省としては,引き続き,各大学の意見を徴しながら,国公私立を通じて適切に対処することとしている。

2-3-5  医・歯学部の入学定員削減の状況


(3) 医学・歯学教育の改善

近年の医学・医療の進歩発展及びそれを取り巻く社会情勢の変化は著しく,これらに対応した医学・歯学教育の改善充実を図っていく必要がある。このため,文部省においては,国公私立大学の医学・歯学教育関係者の協力を得て,医学・歯学教育の改善方策について検討を行い,昭和62年9月にその結果を取りまとめた。この検討結果では,広く社会一般から期待されている良き医師,歯科医師の養成を重視すべきであるとの観点から,教育目標の明確化,入学者選抜の改善,カリキュラムの改善,基礎医(歯)学・社会医学の充実振興,大学院の在り方,国際化への対応,学生数の在り方等についての改善方策が提言されている。

文部省では,この検討結果に沿って,医学・歯学教育の改善の具体策について検討を進める一方,各大学医学部,歯学部における改善努力を促している。

また,卒業前の臨床実習における実技教育や卒業後の臨床研修,さらには医師・歯科医師の生涯学習の改善についても,現在,医科大学・歯科大学(医学部・歯学部)関係の団体等において検討が行われている。

なお,平成元年度より,医師及び歯科医師の生涯学習に資するとともに地域医療の発展に寄与することを目的として,国立大学附属病院に医師及び歯科医師を「研修登録医」として受け入れることとした。


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