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2部   文教施策の動向と展開
第3章  高等教育の改善・充実
第4節  高等教育機関の整備
2  国立大学の整備充実


国立大学は,基盤的な学術研究の推進,専門分野構成,地域配置の均衡,計画的な人材育成,大学教育の機会均等への寄与などの面で,大きな役割を果している。

近年,国立大学等の整備充実に当たっては,行財政事情等を考慮し,既設の組織・定員・事業等の転換・再編成等の工夫を積極的に盛り込みつつ,社会的要請や教育研究上の要請にこたえるため,真に必要なものに厳選するとの基本方針により対処している。平成元年度の主な施策は以下のとおりである。


(1) 大学院の充実

平成元年度においては,総合研究大学院大学における学生受入れを開始するとともに,大学院研究科等の拡充整備を行った。また,情報・バイオサイエンス・材料科学等の分野の教育研究を行う「先端科学技術大学院」の創設準備を行うこととしている。


(2) 学部・学科の新設・改組

1) 学部・学科の新設

先端科学技術関係(エレクトロニクス,バイオサイエンス,情報工学等)や国際化に対応するための日本語教員養成関係の学科を新設した(元年度6学科を新設)。

2) 学部・学科の改組

既設の学科について,時代の進展や学問研究上の要請に適切にこたえるため,特に,工学,農学の分野を中心に,新分野への改組・転換を図った(元年度92学科を51学科に改組・転換)。

3) 情報技術者の養成

今日,高度の情報技術者に対する需要が急速に増大していることにかんがみ,大学等における情報技術者の養成を推進するため,関係学科の整備を行っている(平成元年度の施策については, 2部第9章第4節参照)。

4) 教員養成学部の整備

近年の児童生徒数の減少に伴い,教員採用数が減少傾向にある。このような状況を踏まえ,文部省としては,有識者等の協力を得て,長期的な教員の需給関係を見通した教員養成大学・学部の今後の整備について検討を行った。その内容は,地域の実情に応じ,ア.他学部等に入学定員を振り替える,イ.教員以外の職業分野への進出を想定した課程等を設置することを基本としている。平成元年度においては,この方針に沿って,13大学(学生入学定員振替860人)について整備を行った。

5) 学科,講座の弾力化

国立大学の学科や講座については,教育研究の著しい高度化,多様化等の状況に対応し得るよう,必要に応じて,いわゆる大学科,大講座等への改組を行い,その構造の弾力化,柔軟化を積極的に図っている。


(3) 短期大学の転換,整備

国立大学に併設されている夜間短期大学については,教育体制を更に充実するという観点から,それぞれの母体となる大学の既設学部に主として夜間に授業を行うコースを設置することにより,転換を図っている。平成元年度は,群馬大学について実施する。

また,近年の医学・医療の進展に対応し得る医療技術者を養成するため,国立大学附属の看護学校等については,医療技術短期大学へ転換を図っている。平成元年度は,秋田大学について実施した。

なお,視覚,聴覚に障害を有する者を対象とする高等教育機関である筑波技術短期大学については,平成2年度からの学生受入れに向けて所要の整備を図っている。


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