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2部   文教施策の動向と展開
第3章  高等教育の改善・充実
第1節  施策の概要


大学を中心とする高等教育は,急速な量的拡大を遂げ,現在では,国際的にも高い普及率(平成元年度の進学率36.8%)を示し,着実な質的充実に向けて関係者の努力が払われつつある。また,近年,学術研究は高度化し,学際的領域への展開や,科学技術の進歩,国際化,情報化など社会・経済の変化が進展しつつある。また,平成4年度をピークとして18歳人口が急増・急減するなど我が国の高等教育を取り巻く状況は大きく変化しつつあり,高等教育に対する社会や国民の要請も多様なものとなっている。

このような状況の中で,大学教育の改善を求める声は強く,大学を中心とする高等教育機関が,その本来の使命である学術研究の推進と優れた人材の養成という機能を十分に発揮していくことが期待されている。

このため,高等教育の高度化(教育研究の質的充実),個性化(特色ある教育研究),活性化(生き生きとした教育研究)を図る必要かあり,文部省では,次の諸施策を推進することとしている。

第一に,大学改革については,大学審議会において,学部教育の充実と改革,大学院教育の充実と改革,平成5年度以降の高等教育計画の策定等の具体的方策について審議を進めており,その審議の動向等をも踏まえ,具体的な施策を推進する。

第二に,大学入学選抜制度については,平成2年度入学者選拔から,国公私立を通じて各大学の創意工夫により自由に利用できる大学入試センター試験を実施する。この試験は,高等学校における基礎的な学習の達成状況を判定するものであり,各大学が実施する二次試験と組み合わせて,この試験を活用することにより,様々な能力・適性などを評価できるような入学者選抜の実施が期待される。

第三に,高等教育機関の整備については,今後の18歳人口の推移や社会・経済の動向を踏まえ,計画的に進める。また,大学,短期大学,高等専門学校を通じて,先端科学技術や情報関連の分野等新しい分野への学部・学科の改組転換を行うなど,時代の進展や社会のニーズに応じて整備を進める。

第四に,大学院の充実については,国公私立を通じ,優れた教育研究実績を上げている大学院を対象として,最先端設備の整備を進めるとともに,国立の先端科学技術大学院の創設準備を始めとして,時代の進展に応じた種々の形態の大学院の整備等を進める。

第五に,育英奨学事業の充実については,日本育英会の育英奨学事業について,大学院学生を中心とした貸与人員の増等所要の充実を進める。


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