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1部   初等中等教育の課題と展望
第2章  初等中等教育充実のための施策の展開
第3節  徳育の充実
1  道徳教育の現状及び課題


道徳教育は,人間が本来持っているよりよく生きたいという願いやよりよい生き方を求め実践する人間を育て,個性豊かな文化の創造と民主的な社会及び国家の発展に努め,進んで平和な国際社会に貢献できる主体性のある日本人となるための基盤としての道徳性を養うことを目標としている。

このような目標を達成するため,学校における道徳教育は,学校の教育活動全体を通じて行うこととし,道徳の時間はもちろん,各教科及び特別活動においても,それぞれの特質に応じて適切な指導を行うこととしている。道徳の時間はそれらを補充,深化,統合する時間として特設することとしている。

学校における道徳教育の充実を図るためには,道徳の指導に当たる教員の資質の向上を図るとともに,児童生徒が日々の生活を送る場である家庭や地域社会との連携の下で道徳教育の推進を図ることが必要である。

そのため,文部省においては,次に述べるような様々な施策を通じて道徳教育の充実,振興を図ってきた。

しかし,近年,子どもたちを取り巻く社会状況は大きく変化してきており,その中で,国民が道徳教育に寄せる期待も,これまでにも増して強くなっている。すなわち,近年の科学技術の驚異的な進歩や経済の急速な発展に伴い,人間存在そのものの在り方が根本から問われており,人間としての在り方や生き方についての自覚に立った道徳教育を進め,これからの社会の変化に主体的に対応できる人間を育成することが求められている。また,核家族化や少子化などの社会の変化に伴い,本来,様々な人間関係の中で身に付けていた日常生活における基本的な生活習慣,望ましい人間関係が欠如していることが指摘されている一方,社会的な問題となっている児童生徒のいじめ,非行などの問題行動の抑止力ともなる児童生徒の道徳性が育っていないことも指摘されている。

このような要請にこたえるため,道徳教育の内容の改善を行うとともに,その振興方策の一層の充実を図る必要がある。


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