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1部   初等中等教育の課題と展望
第1章  時代の進展と教育の質の向上
第3節   今後の初等教育の方向
5  教員の資質向上と教育条件の整備


「教育は人なり」という言葉に代表されるように,学校教育の成否は幼児児童生徒に直接接し,その人格形成に大きな影響を及ぼす教員の資質に負うところが大きい。また,社会・経済の急速な変化に伴い,幼児児童生徒の状況も多様化・複雑化しており,教員の資質能力の向上に寄せる国民の期待は近年ますます大きくなってきている。

教員の資質能力は養成・採用・現職研修の各段階を通じて形成されていくものであり,その向上を図るための方策はそれぞれの段階を通じて総合的に講じることが不可欠である。このため,文部省では,大学の教員養成課程の改善を図り,教員として求められる実践的指導力の基礎等を養成段階で確実に修得させるよう教育職員免許法の改正等を行ってきた。

採用については,各教育委員会が実施している教員採用選考試験は従来とかく知識や学力のみを重視する傾向にあったが,教育者としての使命感,実践的指導力等その資質を幅広く多面的に評価するため,近年,筆記試験と併せ,面接試験を重視し集団面接を取り入れるなど選考方法を工夫し,多様化を図っている。

教員の研修については,教職生活の各段階を通じた研修の充実を図っているが,特に新任教員に対しては,初任者研修制度を創設し,教員としての実践的指導力や使命感を養うとともに,幅広い知見を得させることを目的に,採用後1年間,組織的,計画的な研修を実施している。

21世紀に向けて,情報化・国際化の進展など学校教育を取り巻く環境はますます急激に変化していくものと予想されるが,教員がこのような状況に的確に対応し,幼児児童生徒を適切に指導していくためには,今後とも養成・採用・現職研修の各段階を通じて総合的に教員の資質能力の一層の向上を図っていく必要がある。

学校施設については,近年,量的整備のみならず,質的充実についても配慮され,次第に特色のある施設が見受けられるようになった。学校施設にはとかく画一的なものが多く,これに対する反省も重ねられ,ゆとりある充実した学校生活の実現を目標に学校施設の研究も盛んに行われている。近年では,多目的スペースを利用した授業や地域への施設開放など,工夫をこらした学校施設も多く誕生している。

学級編制と教職貝定数については,これまでの改善の成果を踏まえ,更に児童生徒の一人一人の個性・能力に応じた教育を実施できるような環境を整えるため,教職員定数改善計画の着実な推進を図っているところである。


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