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1部   初等中等教育の課題と展望
第1章  時代の進展と教育の質の向上
第3節   今後の初等教育の方向
4  生徒指導の改善充実


校内暴力,登校拒否等の児童生徒の問題行動は,広く国民の憂慮するところであり,その解決を図ることは重要な課題となっている。

こうした問題行動の状況を深刻に受け止め,これまでも各種の方策を講じてきたが,さらに次のような基本的事項について一層改善充実を図っていく必要がある。

1) 生徒指導の機能を生かした学校教育活動の充実

児童生徒に対し,学業への対応を援助するため,学習環境,学習習慣などについて適切な指導を行い,指導内容を十分理解し,興味・関心を持って意欲的に学習できるよう指導に努める必要がある。

さらに,児童生徒に幅広い生活体験を積ませるため,豊かな自然環境の中での集団宿泊を通じて,人間的触合いや自然との触合いを深めること,異学年間の交流等の場を拡充するなどの教育指導上の工夫が必要であり,相互に助け合い,高め合う社会的な資質,態度・能力の発達を図ることが望まれる。

また,組織的,計画的に進路指導を行うとともに,進路相談を重視し,将来に対する目的意識を明確にもって生徒自らが的確に進路の選択を行うことができるようにすることが重要である。

2) 児童生徒に対する理解の深化と全教師が一体となった生徒指導の 強化

教師は受容的態度をもって児童生徒と接触を密にし,児童生徒一人一人について理解を深め,好ましい人間関係の育成に努めるとともに,その個性を十分に尊重してこれを伸長するよう適切な指導や援助を行うことが必要である。

また,全教師が生徒指導の重要性を一層自覚するとともに,校長のリーダーシップの下に全教師が協力する体制を整え,一体となって真剣に生徒指導に取り組む必要がある。

3) 教育相談体制の充実

学校における児童生徒の個別指導の充実のため,カウンセリングについて専門性を身につけた教員の養成に努めるなど,教育相談体制の充実を図る必要がある。

また,教育センター等の教育相談機関の役割を高め,児童生徒,保護署の相談に的確に応じるよう機能の充実を図る必要がある。

4) 学校・家庭・地域社会の関係機関等との十分な連携

学校は平素より家庭と連携を密にし,あらゆる機会を生かして学校の指導方針について理解を求めるとともに,生徒の基本的生活習慣にかかわる日常の行動などについての情報交換を行い,学校と家庭とが協力して児童生徒の健全育成に努めることが重要である。

また,学校は近隣の学校,地域社会における関係機関・団体と常に密接な連絡や情報の交換などを行い,児童生徒の問題行動の把握に努める必要があり,児童生徒の健全育成のため,必要に応じて関係機関との連携・協力の下に,一体となってこれに取り組むことが重要である。


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