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1部   初等中等教育の課題と展望
第1章  時代の進展と教育の質の向上
第2節  学校教育をめぐる諸問題
3  社会の変化への対応



(1) 生涯学習社会への対応

戦後の我が国の国民の所得水準の向上は著しく,国民は従来に比べてはるかに経済的に恵まれ,知的・文化的な生活を楽しむことができるようになった。また,科学技術の進歩と経済の発展は,産業構造や就業構造を大きく変化させ,都市化,情報化などを促し職場や家庭における人々週休二日制の普及,家事労働の合理化,寿命の伸長などにより余暇の増大,生活の高度化・個性化などが進行している。

このような科学技術の進展,豊かさや生活の高度化,高齢化の進行等にいかに適切に対応していくか,また,いわゆる生涯学習社会の中で適切に学習を続けていくために基礎となる力を初等中等教育の段階からいかに培っていくかは,極めて重要な課題となっている。

1-1-10  高校学校開放講座の開設状況


(2) 国際化の進展

科学技術,特に交通・通信手段の著しい発展に伴って,人,物,情報の交流はますます活発化し,交流の分野も経済的な側面のみならず,教育,学術,文化,スポーツなど広い分野にわたり,世界の国々は相互依存関係を深めている。しかしながら,このことは,同時に様々な側面で国際社会では,各国が互いに相手国の歴史,文化,習慣等を学び,理解し合うことが重要であり,我が国がその地位にふさわしい責任を果たしていくためには,我が国の国民一人一人に国際社会で主体的に生きていくための自覚や態度が必要とされるであろう。

具体的には,国民が我が国の伝統や文化に対する深い理解の下に,外国の多様な文化を理解し,外国人とコミュニケーションができる能力を身に付けることが求められ,このような資質の基礎を初等中等教育の段

1-1-11  高校生の外国留学の実態

(単位:人)階からどのようにはぐくんでいくかは極めて重要な課題である( 2部第9章第6節参照)。


(3) 情報化の進展

高度情報技術の進展は著しく,コンピュータに代表される新しい情報手段がめざましい勢いで日常生活の中に入り込んできており,生活の豊かさや便利さを与える反面,様々な影響をもたらしている。

学校教育においても,このような社会の様々な分野における情報化に対応した教育を進めていくことは大きな課題であり,情報や情報手段を主体的に選択し活用する能力の育成や,情報の社会や人間に対する影響の理解,情報の重要性の理解など社会的,職業的活動を行う基礎となる情報活用能力の育成を図っていく必要がある。

しかしながら,情報化の進展は,情報量の増大を招き,その伝達も一方的であることが多いため,情報に過度に依存したり,また,情報手段を通した間接体験の増大に伴って,自然との触合いの減少などの直接体験の減少がもたらされたりする恐れもある。したがって,情報化に対応した教育は,このような情報化の影の部分に十分配慮しながら進めていかなければならない。


1-1-12  学校へのコンピュータの設置状況 (昭和62年8月1日現在)

1-1-13  コンピュータの設置率の推移 (単位:%)


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