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1部   初等中等教育の課題と展望
第1章  時代の進展と教育の質の向上
第2節  学校教育をめぐる諸問題
2  子どもの生活体験にかかわる問題


経済的豊かさが増す中で,都市化,核家族化,少子化等の社会の変化は,様々な形で現代の子どもたちに影響を及ぼしているが,中でも,現代の子どもたちは,生活上の様々な面において,いわば「体験不足」であるとの指摘があり,このことは学校教育とも深くかかわるものとして無視できない問題である。

例えば,家庭や地域社会の中で,豊かな自然との触合いを通じて生命への畏敬の念や勤労の尊さを実感したり,厳しさに耐えることを学んだりする機会が少なくなっている。また,多様な生活体験を積むことにより生きていく上で必要な様々な知恵や技能を身に付けたり,困難に遭遇してそれを自らの力で解決することを通じ社会的適応力を身に付けるといった機会も少なくなっている。

生活体験や社会体験の乏しさは,子どもたちが基本的な生活習慣や生活上必要な技能を身に付けることをも困難にしており、文部省が小学生を対象に実施した調査結果もこのような現代の子どもの傾向を反映したものとなっている。例えば,生活習慣では,「親にていねいな言葉を使う」,「食事の後かたづけの手伝い」や「掃除の手伝い」については多くの児童が「していない」と回答し,生活上必要な技能では「果実の皮むき」,「ボタンつけ」,「ハシを正しく持つ」などについてかなりの児童が「ほとんどできない」と回答している。また,都市部に住んでいること,テレビをみる時間が長いこと,家の外で遊ぶことが少ないことなどが基本的生活習慣や生活上必要な技能が身に付いていないことと深く関連していることも分かった。

「教育に関する世論調査」(内閣総理大臣官房広報室)においても,家庭における「しつけの重点」として,多くの者が「基本的な生活習慣」を挙げるとともに,小学校で基本的な生活習慣についての指導をもっと行ってほしいとの意見が多数に上っている (表1-1-8, 9)

1-1-14  生活習慣形成の度合い

1-1-15  生活技能等の程度

1-1-8  しつけの重点

1-1-9  学校でもっと行ってほしい生活面での指導の内容


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