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第2章   教育内容・方法の改善
6  社会教育の内容・方法の多様化・高度化

社会教育の内容は,学習者の要求の多様性に応じ,多岐にわたるが,現在,社会教育の内容とされている事項を大別すると,教養・趣味に関するもの,体育・レクリエーションに関するもの,家庭生活(家庭教育を含む。)に関するもの,職業・生産に関するもの,市民生活・国民生活に関するもの,その他にわけられる。

近年,産業の高度化,人口の都市集中,平均年齢の延長,家庭生活の変化などの社会的変化により,生涯の各時期に次のような教育的課題が生じており,このような課題に対処するための内容が重視されつつある。

1) 乳幼児期については,親の学習を奨励し,また幼児の集団的な遊びを促進すること。
2) 少年期については,少年期の教育のあり方について親の理解を深め,少年に対して自然や遊びと集団生活の機会を与え,不良雑誌,映画等を追放するとともに,マスコミに対する選択能力を養うこと。
3) 青年期については,心身ともに独立の成人となることを助けるため,都市流入青年に対しては,都市生活への主体的な適応策を考慮し,青年が自らのあり方を反省し,思索し視野を広めることを促し,余暇時間の計画的な活用をすすめ,社会連帯感を強調すること。
4) 成人一般期については,技術革新や情報化に対応する方策を講じ,人間としての主体性を回復する措置を考慮し,家庭教育に対する関心を喚起すること。特に婦人については,家庭生活に関する学習を充実させ,ボランティア活動を促し,その能力の積極的な開発を図ること。
5) 高齢期については,高齢者の生き方に関する学習活動をすすめ,職業的な訓練を奨励し,その他充実した生活を送ることができるようにすること。

社会教育の方法を参加形態を中心にしてみると,通信教育,教育放送の活用,図書館の利用などのように個人学習の形態をとるもの,講演会・音楽会・スポーツ大会・講座などのように学習の主題に応じて,希望者がそのつど自由に参加する集会的な学習形態をとるもの,青年団・婦人会・青年学級・婦人学級などのように参加する人々が一定しており,構成員の間に共通の意識を育てる意義をもつ集団的な学習形態をとるものとがある。

学習内容の多様化や個性の伸長の要請に応じて個人学習の必要性が増大しているが,学習内容の専門化,高度化の要請に応じて,集会形式の学習も必要であり,都市化の進行に伴つて,地域社会のもつ共同体意識がうすれ,人々の連帯感が失われつつあることにかんがみ,集団学習も強化されなければならない。


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