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第2章   教育内容・方法の改善
3  生徒指導
(2)  主要国の生徒指導


アメリカ合衆国をはじめとして,各国とも生徒指導の重要性に着目し,カウンセラーまたは心理学専門教員などを学校や地方教育委員会その他に配置し,年をおつて重要性をます生徒指導の問題に取り組んでいる。

まず,アメリカ合衆国では,ガイダンス・カウンセラーが地方教育委員会や学校に配置され,1)個々の生徒の能力・適性の評価,個人記録の作成保存 2)進学・就職など進路に関する資料の収集と情報伝達 3)カウンセリング 4)グループガイダンス 5)プレイスメント(科目やコースの選択に関し、生徒の指導を行なう)などの指導にあたつている。

これらのカウンセラーの資格は,大学卒で心理学などの専門的教育を受けることとされている。なお,指導担当カウンセラーの人数は1965年現在33,646人,心理担当カウンセラー3,890人となつており,1人のカウンセラー1人あたりの中等学校生徒数(第7〜12学年)は,508人となつている。

イギリスでは,生徒指導担当者は,カウンセラーもしくは,ヤング・チュ-ターと呼ばれ,主として一部の中等学校に配置されているが,その数はいまのところ少ない。進路指導担当者としての資格は 1)教職経験の比較的長い教員で,カウンセリングに関心を有する者,2)大学または教員養成カレッジでカウンセラー養成のためのコースを履習し,資格証書(ディプロマ)を取得した者に与えられる。カウンセラーは,1)生徒の個人的な問題 2)生徒の教育上の問題(たとえば,科目やコースの選択)3)生徒の進学および就職の問題などについて助言指導する役割をもつている。

フランスの進路指導担当者は,各県の公立「進学・職業指導センター」や中等学校などに配置され,中等学校生徒の進路の指導にあたつている。その資格としては,国立の進路指導カウンセラー養成所や大学付設の心理学研究所などで専門的な教育を受け,国家試験に合格することが要求される。

また,前期中等教育課程における進路指導の組織として「観察指導課程」がある。これは,4か年の課程であり,この課程においては,コース分化を最小限におさえ教育課程を共通化するとともに,各生徒の能力・適性を綿密に観察し,その結果にに基づいて,組織的な進路指導を行なうこととしている。

西ドイツの生徒指導担当者もカウンセラーと呼ばれ,学校に配置されている。資格は大学卒で心理学など専門的教育を履修した者に与えられ,教員としての役割も,  ―般教員と異なり授業担当時間数が少なくなつている。カウンセラーは,生徒相談室において,生徒の学習指導や進路指導を行なう一方,学級担任から委託された生徒の観察・指導・進路決定などに関して,専門家の立場から指導を行なつている。


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