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第2章   教育内容・方法の改善
1  教育内容の水準の維持・向上と多様化
(4)  外国語教育


近年いずれの国においても科学技術の発展,国際協力,国際理解の進展に伴い初等・中等教育段階で外国語教育が重視されるようになつてきた。

わが国においては「外国語を理解し表現する能力の基礎を養い,言語に対する意識を深めるとともに,国際理解の基礎をつちかう」という目標のもとに,中学校から外国語教育を実施している。外国語は必修ではないが,多くの生徒が英語を履習している。

主要国の外国語教育を見ると,外国語教育の始期が早くなつている。西ドイツにおいては10歳から始められているし,イギリス,フランス,ソ連においては11歳から外国語が必修となつている。また,アメリカ合衆国においても小学校で外国語を教える学校が急速に増大している。このように,主要国においては,11歳段階ですでに外国語教育を実施しているが,わが国の始期は遅く,12歳ではじめて外国語教育が行なわれる。

また,前期中等教育における外国語教育は,アメリカ合衆国の一部の中学校およびイギリスの近代中等学校(モダンスクール)の一部で選択教科とされているが,主要国においては数か国語の中から1〜2の外国語を選択し,必修することとされており,それ以上の外国語も履習できるようになつている。

なお、後期中等教育における職業に関する学科(コース)では,外国語を選択教科としている国が多い。

表32  外国語(現代語)教育の週間授業時数

次に,外国語の教授法の最近の傾向をみると,いずれの国においても従来の文法中心の教育から,言語の実際的知識,実用的な外国語教育へと移つており,読み書きの教育の前に,聞くこと,話すことを教えるようになつている。

また,自国語を用いないで直接外国語を教える方法がかなり取り入れられるようになつてきている。

外国語教育にあたつては,他の一般教科の場合に比してかなり少人数で授業が運営されており,フランスやソ連では24人以下で授業が行なわれている。

さらに,アメリカ合衆国,ソ連では特にすぐれたもののために英才教育が施こされており,ソ連では,小学校第2学年から英語やフランス語を教える特別学校が設けられている。


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