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第2章   教育内容・方法の改善
1  教育内容の水準の維持・向上と多様化
(3)  学力水準の国際比較(算数・数学)
b  数学テストの国際比較


ユネスコ教育研究所に本部を置く「教育到達度国際評価計画」(IEA)によつて,1964年に実施された「国際数学調査」の結果に基づいて,各国の数学の学力水準の国際比較を行なつてみよう。

満13歳の生徒を最も多く含む学年(わが国の場合中学校第2学年)の生徒の成績は,調査実施12か国中,わが国はイスラエルについで第2位である。大学入学直前の段階(わが国の場合高等学校第3学年)の生徒についてみると数学を重点において学習する生徒(わが国の場合数学3または応用数学を5単位以上履習するもの)の成績は12か国中第6位,その他の生徒の成績は10か国中第3位である。

しかし,この順位には就学率のちがいが影響しているので,条件を等しくするために大学入学直前の段階の該当年齢人口の4%,3%にあたる生徒をそれぞれ上位からとり,その成績平均点を比較してみると, 図27 のようになる。これによれば,わが国の成績平均点は第1位である。

表31  数学の成績の国際比較

このように,わが国の数学の学力水準は全体として高いが,得点の分布をみると,生徒間の成績のひらきが大きい。これは,就学率が高いことによるものとも考えられるが,こうした学力差のある生徒に対し,多様な教育課程を提供することが今後の検討課題である。また,問題の領域別に成績をみると,特に数学的思考に関する問題の成績が諸外国に比して劣つており,この面での改善が今後の課題といえよう。

図27 数学の成績の国際比較


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