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第1章
教育の普及度
2 学歴の水準


 文盲率が教育の広がりを示すものとすれば,教育の高さを示すものは国民の学歴水準である。

 わが国の文盲率の低さについては,アメリカ合衆国・イギリス両国に比べて劣ることはないが,成人の修学年数別比率を比べると,わが国の成人の学歴水準は,両国よりかなり劣っている。

第2図 3か国における成人人口の修学年数別構成

 学校教育を9年以上受けた者の比率は,アメリカ合衆国の場合には50%を越え,イギリスの場合には90%に近いのに対して,わが国においては30%たらずである。このような国民の学歴構成のひらきは,わが国とアメリカ合衆国・イギリス両国との義務教育年限と高等教育の普及度の違いにその原因がある。すなわち,わが国では9年制の義務教育は昭和22年から実施されたのであるが,アメリカ合衆国では30年前にすでに48州のうち大半の州が8年または9年の義務制をしいており,イギリスでは40年前にすでに9年の義務制を設けている。

 13年以上の学校教育を受けた者の比率は,アメリカ合衆国においては約14%を数えるのに対して,わが国では約6%,イギリスでは約5%である。アメリカ合衆国において13年以上の教育を受けた者の比率が比較的に高くなっているのは,この国の高等教育機関が高い知性と専門知識をそなえた社会人を養成する機関として早くから発達してきたことによるものである。イギリスについては,その高等教育機関が少数の選ばれた者を養成する機関としての色彩が強く,大学への進学率はわが国に比べてかなり低いことがあげられる。


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