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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第11章 新たな時代の文教施設を目指して
第1節  快適で豊かな文教施設づくり
1  新たな時代に応じた文教施設への取組



(1) 文教施設施策の基本的視点

 文教施設は,小・中学校や,図書館,スポーツ・文化施設などの地域のコミュニティの拠点となるものや,大学の施設などの高度な人材養成や学術研究の拠点となるものなど,文教施策を展開するための基盤として重要な役割を果たすものです。

 文部科学省では,国民の生涯にわたる学習や,文化・スポーツなどのニーズに対応するとともに,児童生徒の学習の場,生活の場としてふさわしい快適で豊かな文教施設づくりを進めています。また,社会的な防災・防犯意識が高まる中,児童生徒などの生命を守るため,文教施設における安全・安心の確保に努めています。さらに,「知」の世紀たる21世紀において,知の創造と継承を担う大学の責務が一層重要となる中,国民や社会の期待にこたえて,国立大学等の施設・設備等の高度化,活性化をはじめ,未来を拓く教育研究環境の創造に努めています。


(2) 学校施設整備指針などの策定

 学校においては,子どもたちが生き生きと学習や生活を行うことのできる安全で豊かな施設環境を確保し,教育内容・方法の多様化へ対応するための施設機能を備えることが必要です。このため,文部科学省では,学校種別ごとに施設の計画・設計上の留意事項をまとめた「学校施設整備指針」を策定しています。同指針では,子どもたちの主体的な活動を支援する施設整備の方策や,安全でゆとりと潤いのある施設整備の方策,地域と連携した施設整備の方策などについて示しています。

 また,学校施設における防犯対策や学校施設の耐震化推進などの新たな課題に対応し,学校施設整備指針の内容を充実させるために,平成15年8月に「小学校施設整備指針」,「中学校施設整備指針」,「幼稚園施設整備指針」の改訂を行い,各都道府県教育委員会などに対して通知しました。

 さらに,特色ある高等学校づくりへの対応や,新高等学校学習指導要領などへの対応,現行指針策定後の学校施設を取り巻く新たな課題への対応として,平成16年1月に「高等学校施設整備指針」を改訂し,選択学習などに対応した空間計画や,安全性の配慮などに関する記述を充実させました。

 これらの「学校施設整備指針」と併せて,具体的な施設整備の方策や留意点をまとめた「複合化及び高層化に伴う学校施設の計画・設計上の配慮について」,「新しい時代に対応した学校図書館の施設・環境づくり」などの手引書なども発刊しています。


(3) 学校用家具の充実

 学校用家具は,日常の学校生活の中で児童生徒が身近に使用するものです。また,ティーム・ティーチング *1 や,グループ学習,個別学習など,一人一人の個性を生かした多様な学習形態と密接な関係があるとともに,学校施設の使いやすさなどにも関係する学校施設計画上重要な要素の一つです。

 文部科学省では,児童生徒の体格や学習内容などの諸条件に適合する学校用家具の在り方についての調査研究を実施しています。その成果を基に,学校用家具の導入についての手引書の作成や教室用机・いすの日本工業規格(JIS) *2 の改正(原案の作成)などを行っています。平成16年3月には環境に配慮した規格(環境JIS に対応した改正を行いました。

▲規格の改正で天板の大きくなった机を使用している小学校(秋田県五城目町)


*1 ティーム・ティーチング

複数の教師による協力的な指導のこと。


*2 日本工業規格(JIS)

鉱工業品の品質の改善,生産能率の増進,生産の合理化などを図る目的で制定された規格。


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