ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第10章 高度情報通信ネットワーク社会における新たな展開
第4節  「情報化の影の部分」への対応
2  情報社会におけるモラルやマナーへの配慮


 近年の急速な情報化の進展は,子どもを取り巻く環境にも大きな影響を及ぼしており,大人だけでなく子どもたちもインターネットや携帯電話を利用することが日常的になっています。それらの使用を通じて,子どもたちが被害者又は加害者として犯罪に巻き込まれるケースや,子どもの人格形成に悪影響を及ぼすおそれがある行き過ぎた暴力・残虐表現を含む情報や性描写などに接するケースが多く見られ,情報社会を生きる上で,大きな課題となっています。

 このような課題を解決するためには,情報社会におけるモラルやマナーの育成を含め,子どもたちが情報化の進展に伴い生じてきた問題に適切に対応できるよう学校における情報教育を推進することはもとより,保護者を含めた地域の大人たちのITリテラシー の向上や,日常生活の中でのモラルやマナーの重要性に対する意識の醸成を促すことが必要です。また,家庭・地域・学校の連携の中で,大人と子どもが正面から向き合い,インターネットの使い方などについて話し合う機会を持つことが重要です。

 こうした課題については,平成16年6月に発生した,長崎県佐世保市女子児童殺害事件の際にも指摘されました。文部科学省では,当該事件を受けて児童生徒による問題行動への対応方策について検討するため,省内にプロジェクトチームを設置し,同年10月に「児童生徒の問題行動対策重点プログラム(最終まとめ)」を取りまとめました(参照: 第1部第1章第4節4 )。同プログラムでは,情報社会の中でのモラルやマナーについての指導の在り方を確立するため,{1}子どもに対する情報モラル教育の充実,{2}家庭における情報モラル教育や有害情報対策への支援,{3}有害環境対策の推進に取り組むこととしています。今後とも,将来を担う人づくりという教育の観点から,これらの課題に積極的に取り組んでいきます。


* 情報格差(デジタル・ディバイド)

 インターネットなどのデジタル技術(いわゆるIT)の普及に伴い,所得,年齢,教育レベル,地理的要因,身体的要因などにより,情報を利用・習得する機会に格差が生じた状態。


* ITリテラシー

 IT分野における基本的な知識・能力。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ