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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第10章 高度情報通信ネットワーク社会における新たな展開

トピックス 特集記事

1 「教育の情報化」をめぐる新たな展開

 情報社会の基盤となるコンピュータや情報通信ネットワークの整備の急速な進展など,近年の情報通信技術の発展を受け,文部科学省においては,学校教育をはじめとした様々な分野における情報化に関する施策の総合的な推進を図っています。特に,学校教育の分野において,政府の「e-Japan戦略」などに掲げられたIT環境整備などに関する目標の達成に向け,新たな取組を展開しています。

2 文化遺産オンライン構想

 また,ブロードバンド化の進展など,高度情報通信ネットワーク社会を支える基盤的なインフラの整備の進展を受け,今後は,そのIT基盤を国民生活の中で実用的に利活用し,その便益を実感できるようにすることが重要となっています。そのための取組として,文部科学省においては「文化遺産オンライン構想」など,様々な施策を実施しています。

トピックス1 「教育の情報化」をめぐる新たな展開

 日常生活や経済社会のあらゆる活動の中で,情報への依存がますます高まっていく高度情報通信ネットワーク社会において,子どもたちの「生きる力」の一つとして,情報を的確に取り扱うことのできる「情報活用能力」を身に付けることが重要となっています。また,授業などにおいて効果的にITを活用することで,子どもたちの学習に対する意欲や関心を高め,「わかる授業」を実現することができると考えられます。

 政府の「e-Japan戦略」や「e-Japan重点計画」などでは,学校における「教育の情報化」に関する目標が掲げられています(下図)。これらの目標の達成に向けて,文部科学省では,様々な取組を推進してきました(参照: 本章第2節2 , 第2部第10章第2節3

 その結果,学校におけるコンピュータ整備や高速インターネット接続など,IT環境の整備が進み創意工夫あふれる授業実践が広がってきました。その一方で,普通教室をつなぐ校内LAN(校内ネットワーク)の整備や教員のITを活用した指導力の向上については,2005(平成17)年という目標達成の期限を間近に控えた現在にあっても,目標との乖離が大きなままとなっています。特に,校内LANの整備については大都市圏で遅れが見られるなど,地域によって進捗度にばらつきがあるなどの課題も明らかになっています。

 このような状況の中,平成16年7月に,教育関係者,民間企業などから構成される「教育情報化推進協議会」が発足しました。この「教育情報化推進協議会」は,教育関係機関と民間企業との橋渡しとして,教員のIT指導力向上のための研修会やセミナーを実施したり,地域における教育の情報化の推進を支援する役割を果たすことが期待されています。文部科学省としても,総務省,経済産業省など関係省庁と連携して,官民の総力を挙げて「教育の情報化」を推進するため,この協議会の取組に積極的な支援を行っています。

(教育情報化推進協議会ホームページ http://www.eeaj.jp/)


トピックス2 「文化遺産オンライン構想」 (答申)

 文化庁は,高度情報通信ネットワーク社会の進展の中で,国民のだれもが文化を身近に感じることができ,その理解と関心を深めることができるよう様々な取組に努めています(参照: 本章第3節3 )。その一つとして,文化遺産に関する権利の保全を図りつつ,良質で多様な文化遺産に関する情報を,インターネットを活用して,いつでも容易に総覧できる環境の提供や,我が国の優れた文化遺産を国内外に発信することに取り組んでいます。具体的には,我が国が誇る国宝・重要文化財・伝統芸能などの国や地方の有形・無形の文化遺産に関する情報をインターネット上で提供する「文化遺産オンライン構想」を実現するための取組を進めています。

 このため,有識者により構成する「文化遺産情報化推進戦略会議」(座長:末松安晴国立情報学研究所長)では,文化遺産の電子情報広場(ポータルサイト:情報の入口となるホームページ)として「文化遺産オンライン」の仕組みについて検討を進め,平成16年4月に「文化遺産オンライン(試行版)の公開に向けて−今後推進すべき事項と当面進める施策−」(全文については,文化庁ホームページhttps://www.bunka.go.jp/)を公表し,文化遺産オンラインの実証のため,国内向けに日本語による試行版を公開しました(http://www.bunka.nii.ac.jp/jp)。

 この試行版は,国立情報学研究所の技術協力の下,国立博物館・国立美術館・文化財研究所をはじめ,全国の博物館・美術館,さらに関係各団体(平成16年6月現在,18館・団体が参加)から文化遺産などのデジタル画像の使用協力を得て一般公開しました。「時代」,「分野」,「地域」からの検索のみならず,「条件を入れて探す」(文章などのキーワードより関連した文化遺産を探す連想検索)という機能により,様々な文化遺産について効率的に調べることができます。

 今後は,その運用状況などを把握分析しつつ,文化遺産オンラインの在り方について引き続き検討することとしています。

▲「文化遺産オンライン」


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