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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第8章 心豊かで元気のある社会を実現するための「文化力」の向上
第4節 文化財の保存と活用
3 無形文化財の継承と発展



(1) 無形文化財とは

 演劇,音楽,工芸技術,その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いものを「無形文化財」といいます。無形文化財は,人間の「わざ」そのものであり,具体的にはそのわざを体得した個人又は個人の集団によって体現されます。

▲重要無形文化財「歌舞伎舞踊」保持者 柴崎照子(芸名花柳寿南海)

▲重要無形文化財「備前焼」保持者 伊勢崎惇作(雅号伊勢崎惇)角花生

▲重要無形文化財「久米島紬」保持団体 久米島紬保持団体


(2) 重要無形文化財の指定及び保持者等の認定

 文化庁は,無形文化財のうち重要なものを重要無形文化財に指定し,同時に,これらのわざを高度に体現しているものを保持者又は保持団体として認定し,我が国の伝統的なわざの継承を図っています。保持者等の認定には「各個認定」(この保持者がいわゆる「人間国宝」),「総合認定」,「保持団体認定」の3方式が採られています。

 平成16年9月には,工芸技術分野で「備前焼」を重要無形文化財に指定し,1名を保持者に認定(各個認定)するとともに,「彫金」について1名を保持者に追加認定(各個認定)し,芸能分野で「歌舞伎舞踊」について1名を保持者に追加認定(各個認定)しました。また,「雅楽」など3件の重要無形文化財の保持者の団体の構成員を追加認定(総合認定)するとともに,新たに「久米島紬」の1件を重要無形文化財に指定し,1団体を保持団体として認定(保持団体認定)しました。同年9月現在の指定・認定の状況は,各個認定に関する指定件数86件,保持者116人,総合認定・保持団体認定に関する指定件数25件,団体数25団体となっています。

 なお,文化庁では,重要無形文化財の各個認定の保持者(人間国宝)に対し,わざの錬磨向上と伝承者の養成のための特別助成金を交付するとともに,保持者の団体や保持団体などが行う伝承者養成事業に対して補助を行っています。


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