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第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第7章 科学技術システムの改革
第1節 研究開発システムの改革
1 競争的な研究開発環境の整備


 科学技術システム改革においては,あらゆる局面で競争原理が働き,個人の能力が最大限に発揮される研究環境の整備が重要です。競争的資金は,研究者などから提案された研究開発課題について,事前審査を経て配分される資金であり,研究者の研究費の選択の幅と自由度を拡大し,競争的な研究開発環境の形成に資するものです。

 文部科学省には,科学研究費補助金,戦略的創造研究推進事業,科学技術振興調整費などの我が国を代表する特色ある競争的資金制度があります( 図表2-7-1 )これらの諸制度について,文部科学省では,第2期科学技術基本計画を踏まえ,計画期間中の競争的資金の倍増を目指して拡充を図るとともに,競争的資金の効果を最大限に発揮させるため,総合科学技術会議で取りまとめられた「競争的研究資金制度改革について(意見)」(平成15年4月21日)も踏まえつつ,以下のような様々な制度改革に取り組んでいます(参照: 第2部第6章第1節1(1) )


(1) プログラム管理者 等による一元的管理・評価体制の充実

 第2期科学技術基本計画などにおいては,研究経歴のある責任者を各配分機関に配置し,競争的資金制度の一連の業務について,科学技術の側面から一貫して責任を持つことができる実施体制の整備に努めることとされています。このため,文部科学省は,各競争的資金制度において,平成14年度より配置を始めたプログラム管理者などを16年度も拡充しており,一元的管理・評価体制の充実に努めています。


(2) 間接経費の拡充

 間接経費とは,研究費に対して一定比率で手当てされ,研究機関が研究活動を行うために必要な管理などのために使用する経費です。研究費に加えてこのような経費を配分することで,研究機関間の競争が促進されるとともに,研究の質の向上も期待されます。このため,第2期科学技術基本計画においては,間接経費を,研究費に対し当面30%程度を目標に配分することとされています。文部科学省においても,間接経費について,これまで可能な限り導入を図ってきているところであり,競争的資金全体の予算を伸ばす中で,間接経費の対象の拡大を一層図っていくとともに,効果的かつ効率的な活用や円滑な運用に努めています。


(3) その他の取組

 競争的資金をより効率的・弾力的に運用できるよう,各制度において,交付時期の早期化等に努めています。また,競争的資金により,優秀な研究者・研究支援者を雇用できるよう従来から措置していましたが,より有効に活用されるよう制度の改善・周知に努めています。

図表◆2-1-7 競争的資金制度の概要(文部科学省における制度)


* プログラム管理者

 プログラムオフィサー(各制度の個々のプログラムや研究課題の選定,評価,フォローアップ(追跡調査)などの実務を行う研究経歴のある責任者)及びプログラムディレクター(競争的資金制度とその運用について統括する研究経歴のある高い地位の責任者)を指す。


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