ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第6章 研究開発の戦略的重点化
第3節  宇宙・航空分野の研究・開発及び利用の促進


 宇宙開発は,人類の将来の発展に向けて無限の可能性を秘めた活動であり,人類にとって広大なフロンティアを開拓するという挑戦的な取組です。我が国は,これまで気象衛星,通信・放送衛星,地球観測衛星などの開発・利用を通じて,国民生活の質の向上,経済社会の発展などにおいて大きな成果を上げています。また,宇宙科学の諸観測や惑星探査などは,宇宙の起源や物質の根元に関する新たな知識を増大させています。

 宇宙開発の成果は,先進的で高度な技術開発とその安定的な運用にかかっており,また,広い意味での国の安全保障に密接に関係する重要な技術分野でもあります。したがって,我が国の存立基盤の一翼を担うものとして,自律性を維持し,研究開発の着実な推進を図ることが必要不可欠です。

 宇宙分野では,平成16年9月に,総合科学技術会議において「今後の宇宙開発利用に関する取組みの基本について」(14年6月)を見直した「我が国における宇宙開発利用の基本戦略」が決定されました。文部科学省では,この基本戦略を踏まえつつ,15年9月に宇宙開発委員会の議決を経て定められた「宇宙開発に関する長期的な計画」に基づき,地球観測や通信・放送・測位などの社会的要請への対応,宇宙科学研究や宇宙環境利用のフロンティアの拡大,宇宙輸送システムや国際宇宙ステーションなどの宇宙活動基盤の強化に関する研究開発,人材育成・教育,成果の社会的還元と社会とのチャンネル構築などを重点的に進めています。

 また,平成15年に起きたH−2Aロケット6号機の打上げ失敗などロケット及び人工衛星に関する一連のトラブルを受け,宇宙開発委員会において技術的な観点からの原因究明及び今後の対策についての調査審議,並びに宇宙航空研究開発機構(JAXA)とメーカーにおけるロケット等の製造・責任体制の見直しについての調査審議を行うとともに,JAXAにおいてロケット及び衛星の総点検を行い,技術と体制の両面から宇宙技術の信頼性の向上に向けた取組を進めています。

 航空分野では,平成15年5月に,科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会において取りまとめられた「航空科学技術に関する研究開発の推進方策」に従い,国産航空機開発に貢献する研究開発,航空安全の向上や環境保全につながる技術のように社会的要請にこたえる研究開発などを重点的に進めています。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ