ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第2部   文教・科学技術施策の動向と展開
第3章 高等教育の多様な発展のために
第1節  個性が輝く大学を目指して
5  高等教育の将来像


 これまで述べたとおり様々な高等教育改革が進展しているところですが,こういった新たな状況も踏まえて,中央教育審議会において今後の改革の推進方策について議論いただき,平成17年1月8日に「我が国の高等教育の将来像(答申)」が公表されました。本答申は,「知的基盤社会」の時代における高等教育と社会の関係を踏まえつつ,2015〜2020年ごろまでを想定した我が国の高等教育の将来像とそこに向けて取り組むべき施策を示しており,その内容は多岐にわたります。21世紀は新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す,いわゆる「知識基盤社会」の時代であるといわれており,このような社会においては,高等教育は,個人の人格の形成の上でも社会・経済・文化の発展・振興や国際競争力の確保等の国家戦略の上でも極めて重要です。しかし,高等教育が近年の社会の変化に真に対応できているのか,十分に高い質を保っているのかといった点には議論の余地があります。人々の知的活動・創造力が最大の資源である我が国にとって,優れた人材の養成と科学技術の振興は今後の発展に不可欠であり,高等教育の危機は社会の危機でもあります。こういった認識の下,本答申は以下のとおり,将来像とそれに向けて取り組むべき施策を取りまとめました。

将来像の主な内容

図表◆2-3-14 18歳人口及び高等教育機関への入学者数・進学率等の推移


ユニバーサル・アクセス

 米国の社会学者マーチン・トロウは,高等教育への進学率が15%を超えると高等教育は,エリート段階からマス段階へ移行するとし,さらに,進学率が50%を超える高等教育をユニバーサル段階と呼んでいる。

 「ユニバーサル」というのは,一般に「普遍的な」と訳されるが,マーチン・トロウによると,ユニバーサル・アクセスというのは,だれもが進学する「機会」を保証されているということ。

 文部科学省としては,本答申を踏まえ,今後とも積極的に高等教育改革を進めてまいります。


*1 21世紀市民

 専攻分野についての専門性を有するだけでなく,幅広い教養を身に付け,高い公共性・倫理性を保持しつつ,時代の変化に合わせて積極的に社会を支え,あるいは社会を改善していく資質を有する人材。


*2 ファンディング・システム

 財政支出の仕組み。例えば,国立大学に対する運営費交付金制度,私立学校に対する経常費補助金制度,学生に対する奨学金制度等が含まれる。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ